2007.12.12 Wednesday
私の薦める治療
82、簡易テーピングの実際
前回、このテーピングは自分でも、なんとなくまねして行えば、多少なりとも効果があるとお話しました。しかし、考え方は、テーピングの基本的な考え方に基づいています。これらを理解して行えば、多少、向きが違う、長さが違う、など変わってもかまいません。以前、看護婦さんによって、やり方が違うと、患者さんに怒られたこともありましたが、多少違ってもよいのです。
肘の関節で説明します。
肘を曲げると痛い方は、屈曲を制限するようにテープで固定します。肘を曲げることを制限するためは、肘頭のほうにテープを張ります。肘より下の手のほうから、肩のほうに向けて引き上げるようにとめるのが、重力に逆らって、肘が軽くなります。テーピング理論では、×印にとめ、さらに真ん中に補強として一本止めて、*印にするようにとめます。このことは共通で、同じようにとめればよいのです。ただし、すべて肘頭サイドを腕の長軸方向=図で縦方向のみ何本か止めても、曲げようとすると、テープが引っ張られて、制限が加わりますので、構わないのです。
肘を伸ばすと痛い方は、伸展を制限するようにテープで固定します。肘を伸ばすことを制限するためには、肘の手のひら側にテープを張ります。同じく、肘より下の手のほうから、肩のほうに引き上げるようにとめます。同じく、*印にとめます。
曲げるも、伸ばすも、動く方向の反対側を固定すると、運動制限になります。
次は、母指の関節で説明します。
手の甲側をクロスして、8の字に固定する(包帯を巻くと8の字になります。手の甲側には、丁度×印ができます。さらに、指の縦方向(長軸方向)に補強して、*印にしても構いません。)と、手のひら側への運動の制限になります。つまり、屈曲が制限されます。
手のひら側をクロスして、8の字に固定すると、手の甲側への運動の制限になります。つまり、伸展が制限されます。
ぐるぐる巻きつけて、固定すると、伸展、屈曲、両方の制限になります。
母指の関節が、曲がらないように制動するには、手の甲側にクロスに固定して、さらに、ぐるぐる巻きに固定すると、より強固になります。
手を使うと肘が痛いのは、手を動かす筋肉が、肘に付いているためです。その筋肉(赤い←方向に走る)を、図のように横方向に引っ張って、ブロックします。このとき、一周巻かないようにします。筋肉部分を一周巻いてしまうと、巻いた部分より、手先側=抹消側がむくむ可能性があるからです。
前回、利点のところで述べそこないました。大きな関節では、むくみの原因などになり、従来のテーピングのように、一周巻きつけることは必ずしもよくありません。膝や、肘などの固定のときには、必ず、一周巻かないようにテーピングを行っています。(指などの抹消の小さい関節は、筋肉が周囲にありませんので、さほど問題ありません。)
止め方をもっと単純に考えましょう。痛いほうにいかないように、固定すればよいのです。曲げて痛いときは、曲がらないように、伸ばしていたいときは、伸びないように、左に動かすと痛いときは、左に行かないように右に引っ張ります。ひねって痛いときは、その方向にひねらないように反対方向に巻きつけるようにらせん固定すればよいのです。引っ張る手加減は、慣れれば、気になりませんが、あまり強く引っ張ると、皮膚を傷めやすいので、少し引っ張り気味に止める感覚です。
他、いろいろな固定を考えましたが、それぞれの部位のときに、お話しする予定です。
前回、このテーピングは自分でも、なんとなくまねして行えば、多少なりとも効果があるとお話しました。しかし、考え方は、テーピングの基本的な考え方に基づいています。これらを理解して行えば、多少、向きが違う、長さが違う、など変わってもかまいません。以前、看護婦さんによって、やり方が違うと、患者さんに怒られたこともありましたが、多少違ってもよいのです。
肘の関節で説明します。
肘を曲げると痛い方は、屈曲を制限するようにテープで固定します。肘を曲げることを制限するためは、肘頭のほうにテープを張ります。肘より下の手のほうから、肩のほうに向けて引き上げるようにとめるのが、重力に逆らって、肘が軽くなります。テーピング理論では、×印にとめ、さらに真ん中に補強として一本止めて、*印にするようにとめます。このことは共通で、同じようにとめればよいのです。ただし、すべて肘頭サイドを腕の長軸方向=図で縦方向のみ何本か止めても、曲げようとすると、テープが引っ張られて、制限が加わりますので、構わないのです。
肘を伸ばすと痛い方は、伸展を制限するようにテープで固定します。肘を伸ばすことを制限するためには、肘の手のひら側にテープを張ります。同じく、肘より下の手のほうから、肩のほうに引き上げるようにとめます。同じく、*印にとめます。
曲げるも、伸ばすも、動く方向の反対側を固定すると、運動制限になります。
次は、母指の関節で説明します。
手の甲側をクロスして、8の字に固定する(包帯を巻くと8の字になります。手の甲側には、丁度×印ができます。さらに、指の縦方向(長軸方向)に補強して、*印にしても構いません。)と、手のひら側への運動の制限になります。つまり、屈曲が制限されます。
手のひら側をクロスして、8の字に固定すると、手の甲側への運動の制限になります。つまり、伸展が制限されます。
ぐるぐる巻きつけて、固定すると、伸展、屈曲、両方の制限になります。
母指の関節が、曲がらないように制動するには、手の甲側にクロスに固定して、さらに、ぐるぐる巻きに固定すると、より強固になります。
手を使うと肘が痛いのは、手を動かす筋肉が、肘に付いているためです。その筋肉(赤い←方向に走る)を、図のように横方向に引っ張って、ブロックします。このとき、一周巻かないようにします。筋肉部分を一周巻いてしまうと、巻いた部分より、手先側=抹消側がむくむ可能性があるからです。
前回、利点のところで述べそこないました。大きな関節では、むくみの原因などになり、従来のテーピングのように、一周巻きつけることは必ずしもよくありません。膝や、肘などの固定のときには、必ず、一周巻かないようにテーピングを行っています。(指などの抹消の小さい関節は、筋肉が周囲にありませんので、さほど問題ありません。)
止め方をもっと単純に考えましょう。痛いほうにいかないように、固定すればよいのです。曲げて痛いときは、曲がらないように、伸ばしていたいときは、伸びないように、左に動かすと痛いときは、左に行かないように右に引っ張ります。ひねって痛いときは、その方向にひねらないように反対方向に巻きつけるようにらせん固定すればよいのです。引っ張る手加減は、慣れれば、気になりませんが、あまり強く引っ張ると、皮膚を傷めやすいので、少し引っ張り気味に止める感覚です。
他、いろいろな固定を考えましたが、それぞれの部位のときに、お話しする予定です。