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赤坂整形外科

院長のオリジナルの考えをのせています。今までの考えを残してゆくつもりで筆を執りました。読み物だと思ってください。
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本に載っていない整形外科の話
 

肩も肘も手も変形性関節症になる

 

607080歳になって五十肩

 

 寿命が延びているので607080歳になって、五十肩=肩関節痛になった

という方も多い と思います。

しかし、実際は、

肩の変形性関節症がベースにある。

+肩の腱板が加齢とともに自然に損傷されてきている。

ということが起こっている場合 が多いのです。

レントゲンでは図のような変化がでます。

 

五十肩は、

 原因もなく、炎症が起こって、痛いので動かさないでいると動かなくなる=凍結肩

という経過です。

レントゲンでは異常がほとんど出ません。

 

同じ場所が痛むので、症状も同じで、区別つかないことも多いのです。

治療も五十肩と同じです。

 

 

テニスもしていないのにテニス肘

 

テニス肘は、

掌(てのひら)を前に向けて、ちょうど肘の外側の部分に痛みがでます。

この部分には、手関節や、指を手の甲側に曲げたり伸ばしたりする筋肉や、雑巾を絞る時に手を回す=腕をねじる ための筋肉が付いていますので、手首を動かすと、肘に響きます。

 

肘はなかなかレントゲンでは変化が見られません。つまり、レントゲンでは 異常なし が多いです。

それでも、変形性関節症が始まっている ことがあります。

加齢で、肘の周りも潤滑機構がうまく働かなくなります。機械でいう、油切れになり、

痛みが出るときは、外側からが多いのです。

ひどくなると、肘を曲げると痛みが出てきて、肘全体に炎症が及んでいることがわかります。

 

テニス肘は、肘の外側 野球肘は肘の内側が痛くなる

 

野球肘は、野球をする少年に診られます。肘の内側に痛みが出ることが多い です。

痛いのに我慢して、投げ続けると、軟骨が傷んできて、骨が傷んできて、野球生命?(野球を続けられる年月)が短くなります。

痛み始めぐらいでは、レントゲンでは異常が出ません。

この時期に痛みが続かないように、投げ方を工夫する。(体の軸が傾かないように投げる、変化球を無理に投げないなど)投げる球数を制限する。などが必要です。

レントゲンで変化が出てしまってからでは遅いのです。

 

野球をしていないのに、肘の内側が痛くなったら

 

年を取ってからなる時は、加齢による=油切れ です。

変形性関節症になっているかもしれません。

症状が進むと、曲げると痛みが出る と話しましたが、伸ばす方も制限されてきます。

→まっすぐ腕が伸びなくなるのも特徴です。

→変形性肘関節症の経過が長いと、肘がまっすぐ伸びなくなります。肘の曲がりも悪くなります。ただし、肘はまっすぐ伸びなくても不便はありませんし、顔に手が届くように曲がれば充分です。

 

幼児が、たいした怪我もしていないのに、急に痛がって腕をだらんとたらしたまま使わなくなる。

 

腕を急に引っ張った時に、おこしやすいです。親の見ていないところで、ひねったり、引っ張られても起こします。あくまでも、激しく転んだ、落ちた という、明らかな怪我がない時です。

肘の橈骨頭(とうこつとう)の、輪状靭帯がずれて、痛くて肘が曲がらなくなる、肘内障(ちゅうないしょう)です。肩が外れたのではありません。

1歳未満から6歳ぐらいまでなりますが、大きくなると、肘がかたくなって起こさなくなります。

起しやすい方、にくい方がいます。同じお子さんが、何度も繰り返すこともありますので、注意が必要です。

治療は整復方法があり、速やかに整復した方がよい のですが、

引っ掛かりが強く、何度施行しても、戻らないこともあります。

ただし、

肘内障(ちゅうないしょう)は放って置いても、4日ぐらいで戻ります。

(年齢が上だと、1週間ぐらいかかることもあります。)

着替えている時ひねって自然に戻ることもあります。

整復して戻らなくても、心配なさらないでください。

元にもどった後は、通常、固定などは要りません。

 

 

子供ではレントゲンでわからない肘の骨折 

 

前図の肘頭(ちゅうとう)と 橈骨頭(とうこつとう) は、小学生低学年ぐらいまでは、軟骨がほとんどで、レントゲンで写りませんので、損傷していても、わかりませんし、骨折とはなりません。

では、その部分の損傷の時は、

 

肘は、水や血液が溜まっていると、レントゲンでもわかる

 

レントゲンの肘を側面から撮影した時に、図のように、黒い影が見える時は、肘に水や、血液がたまっている時です。(レントゲンは、ネガフィルムのように硬い方(骨の方)が、白く写ります。通常は、水や血液はレントゲンでは写りません。)関節内の脂肪のかたまりが溜まった水で関節の上部に押されて黒く写ります。

 

このような時は、レントゲンではわからない骨折があったり、肘の靭帯の損傷がひどいため、関節の中に血液が溜まってきているのです。

 

この所見と、診察症状で、レントゲンで骨折がわからなくても、必要なら、ギブス固定します。

 

逆に肘で子供に多い骨折

 

肘の外側(外上顆)は、骨の成長線があるため、そこで、骨折しやすい。

ずれたまま、骨がつくと、肘が変形するので、手術してもとの位置にもどして鋼線で固定する。ことが多くなります。

 

その 顆(か)の上部で骨折を起こすことも多く、骨の端同士が、まったくかみ合っていない時は、手術して鋼線で止めます。

ある程度かみ合っている時は、骨がつく(子供ですので、2~3週間)まで、腕を上方に引っ張っておきます。→入院安静となります。

角度が違ってついても、子供ですと、修復能力が大きく、年月をかければ、元の形に戻ってきます。

ずれがない時は、ギブス固定で癒合を待ちます。

 

肘は動かなくなると 動くようになるのに時間がかかる。

 

肩、膝 手指関節すべて同じです。

骨折して、骨がつくまでギプスなどでしっかり固定して待っていると、固定していた関節が動かなくなります。特に関節周囲の骨折で、関節の中に血液、水が溜まると、関節の中の組織がくっついて、動きが悪くなります。

★動かなくなった時困るのは、大きな動きを必要とする関節です。足関節などあまり大きな動きがない関節は目立たないだけです。

 

ギプスなどで固定していても、中で少しぐらい関節が動いても構いません。

骨折は少しぐらい動いていてもつきます。(前にも述べました。)

少しぐらい動いていて、骨折がずれる時は、ずれないようにするには、固定をする手術が必要な骨折です。

あるいは、少しぐらいずれてついても、あまり問題なければ(少し形が変わっても普通に痛みもなく動く、使えれば)それでよいのです。

 

そのため、骨が動かないと考えられる時期になったら、早めに動かす運動を始めることがよい のです。

お子さんですと、怪我から3週間(場合により2週間)経ったら、遅くとも動かしだします。

充分骨がつくのを待っていると、肘が動かなくなり、

元の動きを取り戻すのに、23ヶ月かかります。

早く動くようにと、動きにくい関節を痛みをこらえさせて無理に強く動かすと、逆に動かなくなることもあります。

 


肘関節周辺の骨折の時は、上腕部から掌(てのひら)までの、ギプス固定をしますが、


手関節部分の前腕骨の骨折でも、前腕を回さないほうがよいときは、肘より上からのギプスの固定が必要になる。

 


前腕には 橈骨(とうこつ)と尺骨(しゃくこつ)の2本の骨があります。

両方の骨が折れていると、掌(てのひら)を上に向けることが、痛くてできなくなります。→掌(てのひら)をうえにすることは、前腕を回すことになり、骨にねじれが加わって、骨のつきが悪くなります。

このような場合は、肘の上までギプス固定をすれば、前腕部分は回らなくなります。

=前腕の骨折では、掌を下に向けてギプス固定しますので、掌を上に向けようとすると、体をひねらないと向けません。

 


手関節の部分の前腕骨の骨折は、子供も多い。

 

手関節部分の前腕骨の骨折は、骨が弱くなっている骨粗鬆症のときによく見られる骨折のひとつです。→高齢の女性には多く診られます。

が、

実際は、お子さんが転んで手を着いたときにもよく診られます。

激しく転んで、無茶?をして、あるいは、手のつき方が悪くて起こします。だから男の子にも多いです。

 

お子さんの骨折は、完全な骨折でない時が多い。

 

完全でない骨折とは、

細い木の枝を手で折ろうとすると、ポキッ といって、折れるのですが、つながったままです。

このような骨折を起こします。(鎖骨でも多いです。)若木骨折(わかぎこっせつ)といいます。

さらに軽い時もあります。骨の表面(=骨皮質)がレントゲンで、出っ張って見えたり、逆にくぼんで見える段差があるときも、骨の損傷です。ひび としても見えません。ひび よりも軽い骨折です。(ひび、あるいは、それよりも軽くても、診断は 骨折 あるいは、不全骨折 となります。)

軽ければ、ギプスでの固定は、必要でないこともありますし、ギプスの当て木(=シーネ)を造って、風呂に入ったり、シップを貼りなおしたりするときは、はずしても構わない という固定をします。

一般に、ギプスシーネ固定は、掌(てのひら)側に当てますが、指の動きを妨げて、使いづらい手になるので、手の甲側に当てて、物をつかめるようにしておく固定で充分です。

固定期間は、2〜4週です。その間、はずして、あるいは固定したままでも動かしているわけですから、骨がついたときは、普通に使えていますので、それで治療は終了です。

 

お子さんでも、完全に骨折がずれてかみ合っていない時は、手術が必要です。

 

橈骨(とうこつ)と尺骨(しゃくこつ)がともに骨折して、骨折部分がかみ合っていないと、麻酔してかみ合うようにもどします。(整復します。)整復しても、またもとのずれた位置に戻ってしまう時は、鋼線での固定が必要です。

橈骨(とうこつ)だけが、骨折部分がかみ合わないような骨折をしていて、尺骨(しゃくこつ)は全く損傷がないときは、麻酔してもどそうとしても、うまく戻すことができません。手術して、もどして鋼線で固定をします。

 

手関節部分の前腕骨の骨折で、指が動かなくなる人がいる

 

ギプス固定をしている間に、痛いからと、指を動かさないでじっとしている人

ギプス固定をしている間に、動かす練習をするように指示しても、怖くて動かせない人

ギプスをはずしてからでも全く同じです。

掌側にギプス固定をしている間は、完全に指を握ることはできませんので、はずして、指を充分に握るように指示しても、動かさないので、逆に動きが悪くなったりします。

→怪我の後、4〜8週間ぐらいで、動きが悪くなることもあります。

 

これは、中年から高齢の女性に多い印象です。

なる方、なりそうな方と、まったくならない方がいて、人によって決まっているようです。

指が動かなくなる方も、痛みの病気の一つ と考えています。

 

指が動かなくなったら、やはり、少しずつ動きをもどしてゆくしかありません。

ある日突然動くようになって、ぱっと治った人 は、診たことがありません。

うまく動くように改善しても、治るための期間は3〜6ヶ月はかかります。

 

指の動きに問題が起きない方では、

手関節部分の前腕骨の骨折は、高齢の女性では、レントゲン上落第点で治っても、痛みがあまり気にならないことが多い。

 

手術をしないと、変形したままで治る 骨折でも、手術を希望されない方が多々おります。

前図のような形で治ることが多いのですが、

そのような方でも、日常手を使うことに対して、ほとんど痛みもなく不自由を訴えません。

気になって痛みを訴える方は、痛みを気にする方 です が、

痛みを訴える方でも、日常の動作は、ほぼ行えているようです。

 

手関節の痛みは、尺骨の遠位端の軟骨が原因のことが多い。

 

怪我で骨折がないときに、この部分が損傷します。

怪我がなくても、自然に痛みが出ます。

掌(てのひら)を下に向けて手首を見て、尺骨の遠位端(小指側の骨)が手の甲に出っ張っている方は、痛みがでやすい傾向です。

掌を上に向けよるようにまわすと痛みがでます。

掌を上に向けて物を持つように力を入れると痛みがでます。

 

損傷がひどい時は、ギプス固定します。

炎症が治らない時は、ステロイド注射をします。

改善しない時は、手の専門家に関節鏡(関節の中を除く内視鏡)で見ながら、修復してもらう こともあります。

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