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赤坂整形外科

院長のオリジナルの考えをのせています。今までの考えを残してゆくつもりで筆を執りました。読み物だと思ってください。
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本に載っていない整形外科の話
 

母指の付け根の痛み

 

母指の腱鞘炎

 

母指の関節を伸ばしたり、母指を外に広げる腱が原因

 

産後に起こすことが多い。

産後に起こした方は、安静にしていれば治ります。(→痛いのを我慢して普通に使っていては、なかなか治りません。)

母指を固定するように、弾性包帯を巻く、母指固定用の簡単な装具もあります。

治りにくい方は、副腎皮質ホルモン(ステロイド)の注射をします。

 

原因として、腱鞘の中を、腱が二つに別れて通っている形の方がいます。

この場合は、手術をしないとなかなか治りません。

 

母指の指を伸ばす、示指を伸ばす腱がクロスする部分も炎症を起こす

 

人差し指(示指)を伸ばしても、痛みがでます。上に述べた腱鞘炎の部分よりも肘に近い部分に痛みがでます。安静にしていれば、通常は治ります。

 

母指の関節を曲げる腱の方の腱鞘炎は、ばね指になる

 

母指の指先より1番目の関節(IP関節)を曲げて伸ばす時に、コクンと引っかかるのが、ばね指です。

症状が進むと、

引っ掛かりが強くなると、曲げた時に、なかなか伸びなくなる。

伸びなくなるから、曲げなくなる→IP関節が充分曲がらなくなる。

曲げなくても、引っ掛かりが強くなると、IP関節が、反るように充分伸びなくなる。

 

 

IP関節の部分に痛みを感じることもありますが、

原因は、指先より2番目の関節(MP関節)の掌側の腱鞘で、屈筋腱が引っかかります。

MP関節の掌側を押すと、厚くなった腱鞘を、しこりとして触れる。押すと痛い のでわかります。

症状はIP関節、 原因はMP関節です。

 

引っ掛かりが強い時は、手術治療が一番早く、順調ですと、2週間ぐらいで治ります。

厚くなった腱鞘を、腱と同じ方向に切って開く手術です。

外来通院だけで、簡単に出来る手術なのですが、表面を走る神経を切ると痺れが残る、感染する などが起こりえます。もちろん、2週間で治らなくなります。

 

手術なし で治す時は、

 

MP関節だけを固定して、IP関節の曲げ伸ばしだけを行なう と治ってゆきます。

手を使って何かをする時、ほとんど母指を使います。MP関節まで曲げて力を入れることが多いので、これを出来るだけしないように ということですから、なかなか大変です。

MP関節を固定する方法として、テープを貼る テーピングをする、アルミニウムのシーネ(当て木)で固定するなどの方法があります。

 

IP関節が動かなくなっている時は、MP関節の腱鞘内に、副腎皮質ホルモン(ステロイド)の注射をして、動くようにする必要があります。

 

→6ヶ月から、年単位の根気のいる治療になります。

 

母指の付け根の関節は、変形性関節症を起こす。

 

高齢の女性に多い

 

母指の関節を伸ばしたり、母指を外に広げる腱が起こす腱鞘炎の部分より、少し手先に近い位置にあるのが、CM関節です。

腱鞘炎の時と同じ固定をして、負荷をかけないようにします。

改善が悪い時は、その関節に、副腎皮質ホルモン(ステロイド)の注射をします。

手術は、関節を固定する手術が考えられますが、ここまでになる方はほとんどいません。

 

示指〜小指の第一関節(DIP関節)の痛み、ふくらみは、関節リウマチでない

 

中年以降の女性に多く診られます。

変形性関節症です。進行すると、膨らんできて、ヘベルデン結節といいます。

体質、遺伝的?にその部分が変形性関節症になるか否か あるようです。

例えば、膝は、変形性関節症になっても、この関節はならない 

母親がこの関節が膨らんでいる方は、自分も年を取って膨らんできた

などです。

 

関節リウマチは、手関節、示指〜小指の指先から3番目の関節(=MP関節)などに痛みや、腫れが出てくるのが多いです。リウマチも女性が多いのですが、中年以降とは限りません。

示指〜小指の指先から2番目の関節(=PIP関節)が腫れて痛いときは、リウマチの時も、変形性関節症のときもどちらとも可能性があります。

 

治療は、

変形性関節症のときは、進行しないようにすることが一番です。

ただ、進行して変形しても、日常の生活は送れますので、手術になる方はほとんどいません。

テーピングや、固定装具、固定用のテープなどで出来るだけ止めるようにする。

悪くなっている関節を、力を入れて自分で動かすのではなく、力を抜いたまま、もう一方の手で、引っ張ったり、動かしたりする関節運動は、関節液の流れをよくして、軟骨形成を促すことが出来るようです。

 

リウマチは、

まずは、消炎鎮痛剤(痛み止め)と抗リウマチ剤、(リマチル、アザルフィジンなど)から使い始めます。

進行する例では、以前は、副腎皮質ホルモン(ステロイド)剤が、最も効果のある治療でしたが、

現在は、免疫抑制剤(めんえきよくせいざい)であるメトトレキセート(リウマトレックス)、生物学的製剤(高価で負担金が高い)と呼ばれるリウマチそのものの原因を抑える治療が行えます。効果が出れば、以前のように、関節が破壊されて、手が変形してゆくことはなくなりました。ただし、これら新しい薬剤は、副作用が出て、使用できない場合もあります。

 

母指以外のばね指

 

指先から2番目のPIP関節を曲げて伸ばす時にパキンと引っかかります。

動かさないでいて、動き始めに起こり出すことが多いです。夜のうちは動かしませんので、朝一番に引っかかりだす方が多いです。

原因は、PIP関節ではなく、3番目のMP関節の、掌(てのひら)側で、指を曲げる腱が、腱鞘の中で引っかかります。

進行すると、

PIP関節が充分伸びなくなります。

PIP関節を強く曲げると引っかかってなかなか伸びないため、PIP関節をあまり曲げないようになり、→PIP関節が固くなって曲がらなくなる→充分指が曲がらなくなってきます。

 

治療は、母指のときと同じです。

手術なしで治す時は、

腱鞘内に、ステロイド剤を注射する、

MP関節を固定して、PIP関節、DIP関節(指先から1番目の関節)を曲げる運動をします。握ったり、力を入れて使っていると、進行します。

 

 

掌(てのひら)、手の甲、指の掌側に固(かた)く膨らんで触れるしこりは、ガングリオンのことが多い。

 

ガングリオンは、関節の弱い部分に穴が開いて、そこから袋が出てきて、関節液より濃縮したゼリーが溜まります。そのため、水が溜まっている袋(肘頭、膝頭、足関節の前にできるような滑液包炎=かつえきほうえん)よりは、固くなります。

腱鞘からできることもあります。

皮膚の下で固いしこりが動くこともありますが、

回りの組織とくっついていますと、全く動きもなく、まるで、骨や、軟骨が飛び出したかのような印象です。

できる方とできない方が決まっているようです。出来やすい方は、手以外の関節にもできます。

 

悪いものではありませんので、邪魔にならなければ、放置しても構いません。

弱い部分があるので、その部分から痛みが出ることがあります。超音波を当てれば、痛みは消えます。さらに超音波を当て続けると、引っ込んでなくなることもあります。

自然につぶれることもあります。

袋はひとつではなく、いくつかの房になっていることもあるため、

注射してゼリーを抜くと、しばらく膨らまないこともありますし、すぐに元に戻ってしまう(ゼリーがすべて抜けきれない)こともあります。

手術して切除しても、再発する(取り残しがあるなど)こともあります。

 

掌側の指に出来る小さいしこりのタイプは、腱鞘からのガングリオンです。

腱が引っかかって障害が出るときは、手術してとる必要があります。

針を刺してゼリーを抜く治療は、掌(てのひら)だけに、非常に痛く、小さいだけにうまく抜けない こともあります。 

 

伸筋腱が切れても気にしない人 もいる マレットフィンガー

 

指が当たった怪我のあと、DIP関節(指先から1番目の関節)が、屈曲したまま伸びなくなります。

この場合、DIP関節の手の甲側で、関節を伸ばす腱が切れています。

骨折があって、ずれている時は、鋼線で固定する手術することもあります。

元のように伸ばすためには、6週間の固定が必要です。手術しないで、治す時は、6週間曲げないようにする根気が必要です。

これらの治療をしても、完全には伸びないこともあります。関節を曲げだしたら、どうしても、伸ばす腱にゆるみが生じるためです。

ただし、曲がったままでも、痛みがなくなりますので、物はつかめますし、日常生活には困りません。→放置しても、痛みはなくなります。=困らない ということです。

 

PIP関節掌側の剥離骨折も放って置いても治る?

 

こちらは、指を曲げる腱が付いているわけではありません。指が反らないようにする掌側板(しょうそくばん)という靭帯がついています。

少しぐらい、形が変わって骨がついても、指は曲がり、使えます。

 

ただし、固定しなければ、=安静しなければいけない時期に、マッサージする、力を入れて使いつづけることは論外です。腫れが強くなって、治りが悪くなります。

痛いので使わないようにする、→固定をする。けれども、指が動かなくならないように、動かしておく→固定をはずして動かす練習だけは1日2回ぐらいする がよい です。

痛いので骨がつくまで動かさないでいると、指が動かなくなり、元にもどすのに、非常に時間がかかります。

 

以前の私は、骨折はレントゲン上、かなりよい形に戻ることが重要だと考えていました。(手の外科(手を専門に治療する整形外科の特殊分野)の考え方は特にそうです。)

骨が変形して治ると、痛みが残ったり、使うと痛みが出る。骨のかけら(骨片)が残ると痛みの原因になる。などです。

しかし、いろいろな患者さんを診て、骨折の変形が残っても、痛みを気にせずに、使っている方が多い→ほとんど です。痛みを訴える方が診察で心に残る?ので、上のような考えになるのです。

今の結論は、

手関節 手、指の外傷は、骨折の形がレントゲン上、元のようによい形に戻るのではなく、

手関節、指の動きが、元のように動くように戻る方が大事です。

 

少しぐらい、骨のかけらが残っていても、問題ないのだ。

レントゲンができたのは、100年ぐらい前

それ以前は、骨折という診断はありません。

それでも、使えなくなった、歩けなくなったという人は、少ない。

少しぐらいずれて骨がついても何とかなる ということです。

 

 

あまり問題のない

手が痺れる(しびれる)の話

 

常に痺れるのではなく、あるときだけに痺れる は、基本的に悪いものではありませんので心配なく!

 

朝だけ手が痺れる 

 

中年以降の女性がときどき訴えてこられます。

通常、片側だけです。

心配する痺れではありません。

寝ている間に、神経や、血管が、肋骨と鎖骨の間で圧迫されたり、上腕部で圧迫されたりするため起こります。軽い、胸郭出口症候群(きょうかくでぐちしょうこうぐん)、頚肩腕症候群(けいけんわんしょうこうぐん)の症状です。

更年期でホルモンのバランスが悪くなっていると出やすくなります。

ストレスや、緊張、過労が、腕や、首にかかっている状態ですと、出やすくなります。

首周囲や腕に筋力がない。力がない方が起こりやすくなります。

 

→ストレス、緊張(同じ姿勢でパソコンを打つなど)を避けましょう。

 

肩が下になっている(横向きに寝ている)と圧迫されて痺れが起こる

肘が体より下になっている位置(普通に仰向けに寝て、肘が布団についていると、体幹部より下の位置になります。)だと痺れが起こる

肩が上になっていると、痺れるがおこる など人によっていろいろです。

 

仰向けに寝る時は、肘下に枕を入れて肘が布団につかないようにします。この姿勢ですと、肩周囲の緊張も緩みます。

 

重いものを持つと痺れる

 

下垂肩症候群(かすいかたしょうこうぐん) の可能性があります。

重いものを持つと、腕が下に引っ張られて首から出た部分の神経が下に引っ張られて、痺れが出ます。

体型は、なで肩の方が多いです。したがって、女性に多いです。

パソコンをしていると痺れてくる

も、この障害の可能性が高いです。

持続時間を短くして、肩をほぐす体操をする、歩き回る で、血行を改善しましょう。

パソコンを打つ時は、肘の下に枕を入れて、肩周囲を緩めると同時に、肘が下に落ちないようにしましょう。

 

つり革につかまっていると痺れる、携帯電話を腕で持ったまま、話していると痺れる

 

胸郭出口症候群(きょうかくでぐちしょうこうぐん) の可能性があります。

この腕の位置で、鎖骨と、肋骨の間で、神経と血管が圧迫されて、痺れが出ます。

 

また、痺れの原因部位がはっきりしないこともあります。

これも含めて、今まで述べてきた症状は、ひとつの病名にまとめると、

頚肩腕症候群(けいけんわんしょうこうぐん) といいます。

 

持続的な痺れでない時は、脳の障害ではありません。

持続的でも、片側の手の痺れだけの時も、まず脳の障害ではありません。

 

これらはすべて、まず、手術になるような病気ではありませんので、安心してください。

これらのいずれも、改善には、筋力アップが重要です。

お薦めの筋トレを紹介します。
いずれも、肩甲骨の動きを改善します。肩甲骨の動きが悪くなることが、頚肩腕症候群をはじめ、肩こり、五十肩などの症状を悪化させると考えています。






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