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赤坂整形外科

院長のオリジナルの考えをのせています。今までの考えを残してゆくつもりで筆を執りました。読み物だと思ってください。
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本に載っていない整形外科の話
 

腰痛の話1

 

整形外科で診断するは、ほとんど腰椎部分だけ

 

腰は、腰椎、骨盤、それを支える筋肉で構成されていますが、整形外科で病名が着いて、治療(手術)の対象になる部分が、ほぼ腰椎に限られます。

 

それ以外の骨盤部分の病名はまだまだ診断病名がつけられていないのが現状です。

整形外科の外科部分の手術の対象とならないからです。

しかし、実際は、骨盤、筋肉から痛みが出ていることも多いのです。

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腰椎の病気

一般の方の読む医学の本にも載っていますので、よく診られる病気のみ簡単にまとめます。

 

腰椎椎間板ヘルニア

 椎間板が、脚へ行く神経の通り道(腰部脊柱管)に出っ張って(=ヘルニアを起こして)、症状がでます。症状は、腰痛、臀部痛、下肢痛、しびれです。通常は片側に症状がでます。下肢痛、しびれだけの症状のこともあります。場所は、膝から下の外側だけ、足の甲だけ

のこともあります。ヘルニアになりやすい方が、遺伝的に決まっていて、親がヘルニアだと、お子さんもなりやすいです。比較的若い方に症状がでます。椎間板は中心部に髄核と呼ばれるクッションと、周りを繊維輪と呼ばれる繊維質の組織の2重構造になっていて、その髄核が出っ張る、飛び出るのがヘルニアです。年を取ると髄核と繊維輪が混ざり合う2重構造が壊れるような状態になってゆき、ヘルニアは起こしにくくなります。

症状が強くない時は、座っていると椎間板の圧力が高まって症状が強くなり、歩くと力が分散されて楽になります。

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腰部脊柱管狭窄症

 脊柱管が、主に、腰椎の後方の骨が厚くなったり、とがったりする変形によって、脊柱管の中に出っ張って、脚に行く神経を圧迫する病気です。もともと脊柱管が広くない形の方が、年を取って、骨が厚くなると起こります。

症状は、下肢の痛みしびれです。左右両方に起こることも多くなります。

椎間板ヘルニアと違って、歩くと痛みが出ます。座っていると症状が出ません。

前かがみになると脊柱管が広がって症状が楽になります。ヘルニアは、前かがみで、椎間板の圧力が上がって症状が強くなることが多いです。

杖を着いたり、カートを押したり、自転車を漕いだり、前かがみの姿勢ですと痛みがでにくくなります。

歩いて痛みが強いと、立ち止まったり、前かがみになって休むことになります。するとまた楽になって歩くことが出来ます。

 

ともに、症状が強いと、座っても寝ていても、歩いても痛みが出てきます。区別がつきません。神経が麻痺して、足の感覚や、力が抜けてきます。

さらには、尿漏れ、残尿、尿が出ない、便秘など、膀胱や直腸の障害がでることもあります。こうなると、速やかに手術が必要です。

 

腰椎分離症

 主に若いスポーツをする方が、繰り返し腰に負担がかかって生じます。

第5腰椎の後ろの椎弓部分が細く弱いと起こりやすいです。

 生じたばかりの時は、ギプスで数か月固定すると着く のですが、分離症が残っていても、いつも痛みが出るようにはなりませんので、日常はほとんど問題ない方が多いです。

 

腰椎すべり症

 腰椎後方部分の椎弓が分離して起こる、腰椎分離すべり症と、分離のない腰椎変性すべり症があります。

 分離すべり症は、先天的にその形になっている方もいて、比較的若い方から症状が出ることがありますが、これらの形になっていても、症状がほとんどでないこともあり、あまり神経質にならないことです。

 症状が強いと、すべっている部分で脚に行く神経が圧迫されて、腰椎椎間板ヘルニアや、腰部脊柱管狭窄症の症状と同じになります。

 

腰椎圧迫骨折

 しりもちや、転落などの怪我をした時に生じます。腰椎は5つありますが、負荷の集中する1,2番の上部の腰椎や、11、12番の下部胸椎に多く診られます。

 ひどい怪我で、脊柱管のほうに骨が飛び出すと、脊髄の下部や、その板の馬尾神経が圧迫麻痺して下肢が動かなくなることがありますが、

 一般には、骨が弱くなっている骨粗鬆症の方が、軽い怪我や、あるいは物を持ったたり、かがんだりするだけで前の部分中心につぶれることが多い病気です。したがって、麻痺はおきません。

ただし、何箇所も起してくると、脊椎の前の部分の高さが減少しますので、背中が丸くなってしまいます。

 この骨折を生じた時は、歩けるのですが、寝ると寝返りが出来ない、起き上がれないなどの特徴があります。

 途中よくなったのに、また痛みが強くなることもあります。実は、このとき、つぶれている部分がさらにつぶれていることが起こっています。骨が弱いためと考えます。

手術して、つぶれた骨を固定しておかないとさらにつぶれてくる可能性があるのです。

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腰椎以外が原因の腰の病気

 

骨盤の仙腸関節が原因

 レントゲンでは、骨盤のつなぎ目である後方左右にある仙腸関節と、前にある恥骨結合に負担がかかっている所見を認めます。

 左右片脚ずつ立ったとき、恥骨結合が動くようであれば、必ず仙腸関節にも動きが出て、負担がかかります。骨盤輪不安定症という病名がつくこともあります。

恥骨結合は動くことがないのが通常です。特に女性は、出産で、骨盤が開いて、恥骨結合も一度ゆるみますので、出産後、この関節が安定してこないとこの現象が残ります。

 

症状は、大腰筋という、腰椎から左右に出てこの関節の前を支えて、股関節につく筋肉にでます。

この筋肉は股関節を曲げる、立っていて膝を曲げて、脚を持ち上げる方向の時に作用します。この力が入りにくくなります。また、この筋肉が伸びるシェーのポーズが出来なくなります。

この筋肉のまわりには、坐骨神経以外、大腿(もも)の内側に行く神経などもあり、坐骨神経痛(主に下肢の後方に痛みがでます)や、腿の内側にも痛みがきたりします。この筋肉が付いている股関節が痛いことも多く診られます。また、骨盤を支えるほかの筋肉にも痛みがきて、痛む場所が変わることもあります。

実は、この骨盤で痛みが出ている方が以外に多いのです。

腰椎の病気の時に述べませんでしたが、ヘルニアを起こさなくても腰椎の椎間板だけが悪くなる方も多く診られます。あるいは、年を取ると、どの方も椎間板は悪くなって行くと考えてもかまいません。ただ、悪くなる=腰痛が出る とは限りません。

椎間板が悪くなると、その高さが、減少します。そうすると、動きが悪くなります。→腰の腰椎部分が動かなくなります。→骨盤や、股関節で腰が動くことになり、仙腸関節、大腰筋に負担がかかるのです。そして、骨盤で痛みが出る状態になります。

したがって、ある程度の年では、腰椎変性すべり症などの腰の病気があっても、その部分の腰椎の動きがなく、骨盤に負担がかかって、骨盤から痛みが出ている方も多数診られます。

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骨盤から坐骨神経が出てゆく部分の圧迫障害

 ちょうど左右臀部の中央部分がその場所です。この部分の筋肉で坐骨神経が圧迫される病気です。はっきりこの病気と断定できる方は少ないのですが、同じような症状がある方は、しばしば診られます。

 

大腰筋の障害

 単独でこの筋肉に痛みが来ることは、繰り返し腿を上げるスポーツする若者(特に少年)に多く診られます。サッカー選手などが多いです。症状は、腿を挙げる力が弱くなっていることと、この筋肉が付く股関節に痛みがでることです。

腰を支える背筋の障害

やはりスポーツをする若者に多く診られます。動かすと痛いので、走っても、ひどくなると歩いても痛みがでます。座ったり、安静にしていた方が楽になります。

 

以上のようにいろいろ原因を述べてきましたが、

腰の悪い所がある=痛みが出る ではありません。

もちろん、悪くなっていない方に比べて、痛みは出やすくなりますが、

椎間板が悪くなってきたからといって、痛みが出るとは限りません。

腰椎のすべり症があるからといって痛みが出るわけではありません。

 

悪いところを元にもどすことはできません。

手術をしても、元の状態に戻るのではありません。

椎間板ヘルニアを切除する手術 切除したあとの椎間板は元のようにしっかりした髄核と呼ばれる組織が再生するわけではありません。別の組織で置き換わります。

すべり症の手術は、形を元にもどす時に、椎間板を自分の骨で埋めて置き換えて金属で固定します。とても、もとの正常な腰の状態ではありません。

先ほども述べましたが、腰椎が固定されて動かなくなりますから、骨盤や、股関節に負担がかかって骨盤の方から痛みが出たりします。

元の状態ではありませんので、何かしら症状が残ったり、また出たりするのです。

 

悪い所があってもうまく付き合う方法

出来れば手術を避けたい

 

痛みにあわせた動き方をすること

 

痛いのを無理に速度を早く動かさないこと ゆっくり慎重に

安静にして動かない期間は出来るだけ短めでよい。

 

最初痛くて動けなくても、楽になったら、少しずつ動くように。 という当たり前のことです。また、痛みが出たらいやだと思って動かない、かばいすぎはよくありません。

動いていて、逆に痛くなったら、また、動きを抑えればよいのです。

痛みを怖がらないことです。

痛みに合わせた動きをしましょう。

 

  寝返りがつらいなら、ゆっくり痛みがひどくならないように行う。

  寝ておきるとき、痛いときも、ゆっくり、どこかにつかまりながら行う。

  座って痛いなら、座り続ける時間を短く。

  立っていて痛くなるなら、立ち続ける時間を短く。

歩いて痛いなら、歩き続ける距離を短く。あるいは2〜3倍時間をかけてゆっくり歩く。

楽になってきたら、それに応じた速度で、動きましょう。

 

つぎは、激しい痛みの時期を過ぎた時のお話です。

激しい痛みとは、ほとんど動けない、仕事はもちろん。日常の生活がほとんど送れない状態になる痛みのことで、=日常生活、仕事はある程度出来るが、つらい痛みを感じる ではありません。  

 

1、同じ姿勢で長い間じっとしていることを避けましょう。座っていても、立っていても=座位、立位でも同じです。じっとしていると、力が一点に集中して、筋肉が緊張して、血流が悪くなって、痛みが増します。

じっとしないように

腰を回す、脚を揺らす。(=貧乏ゆすり)(座位、立位でも)

座位では、立ったり座ったりがよいのですが、この動作に痛みが出るときは、ゆっくり行ってください。

据わっているときは腰の位置を頻繁に変える

立位では 足の位置を変える、片方の足の底に台を置く、壁にもたれかかる、歩いたり立ち止まったりする。 など

思い出した時に行ってみます。回数は多くても構いません。

 

2、痛い方向に力を抜いてゆっくり思い切って動かす

痛みを怖がらないことです。

腰を回す、側屈する 前屈する 腰を反らす など

各方向に 痛いところまで、大きくゆっくり動かしてみましょう。

膝などの関節の時は特に動かさないと大きく動かなくなります。

腰も動かなくなる可能性があります。

痛いところまで動かすことで、痛みを抑えようとする神経の活動を促します。

 

骨盤から痛みが出ている方は、シェーのポーズに脚を動かすことも大事です。

これは、力を入れずにですから、寝て行うことになります。

膝などは、湯船に使っている恰好で、膝の曲げ伸ばしを手を使って押したり、ひきつけたりして充分に痛いところまで、ゆっくり行います。

早くいきよいよく動かすと痛みが強くなる可能性があります。

力を入れて力んで行っても痛みが強くなる可能性があります。

それと同じように、腰も力を抜いて、ゆっくり充分大きく動かすことがよいと考えます。

この運動の回数は、1日1〜3回ぐらいまでとします。多くすると痛みが強くなる可能性があります。

 

上の方法で痛みが強くなってしまう方は、動かす速度が、早すぎると考えます。もっとゆっくり行ってみてください。それでも痛い時は、

痛くないほうに行うストレッチ、体操 がよいです。

 

3、痛みがでない方向にうごかします

前かがみや、座っていて痛みが強くなる方は、

体をそらす運動です。

うつぶせに寝た恰好で、手を使って状態を起こして、30ぐらい数えます。

 

立位や、歩行で痛みが増す方は、

仰向けに寝て膝を抱える体操です。

両膝を抱える方法と、

片脚は伸ばしたまま片膝を抱える方法があります。

膝を抱えると、背筋のストレッチになります。

伸ばしている脚は次に述べる大腰筋のストレッチになります。

 

4、簡単に出来る筋肉トレーニング

少しぐらい痛みがあってもできるトレーニングです。

普段、痛みを出にくくするには、筋力が必要です。

腰の悪いところを筋力でカバーするのです。

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腿を上げるトレーニング

片脚立ちで、30秒ぐらい保持します。腿を上げる角度が90度に近くなるほど、筋力が要ります。少しぐらい上げるのは、さほど筋力が要りません。

腿を上げる運動は、股関節の屈曲になります。股関節を屈曲する大腰筋のトレーニングになります。支えている脚のほうは、骨盤を支える筋肉のトレーニングになります。

歯を磨きながら1日2回それぞれ1回ずつで充分です。舞日地必ず行う動作と一緒に行う習慣がつけば、生涯行い続けることが出来ます。

歩けなくなってしまう病気を、ここ数年、整形外科では、ロコモティブシンドローム(通称 ロコモ)と呼びます。

この運動は、ロコモにならないための運動のひとつです。

 

後、ロコモにならないために大事なことは、ベットや、布団の上で、仰向けからその寝ているその位置を保って、手を使わずに横向きに寝返りすることです。ごろんと横に転がるのではありません。一度起き上がって、横を向いて寝るのでもありません。上向きに寝たまま、腰、骨盤をうしろに引きながら横を向くということです。腰、骨盤を動かす最低限の筋力が必要です。幅 60センチの狭いベットで行うとわかります。寝ているその位置で横を向かないと、転がって横を向こうとするとベットから落ちてしまいますから。

 

脚を後ろに上げるトレーニング

同じく30秒ぐらい保持してください。腿持ち上げトレーニングとともに、立位で片脚ずつ行いましょう。

お尻の大殿筋のトレーニングです。こちらは、股関節を伸ばす時に使う筋肉のトレーニングです。

股関節を曲げる力と、伸ばす力のバランスが悪いと痛みがでやすくなります。それぞれの筋肉でも左右差があると痛みがでやすくなります。

バランスのよい筋力になるように3ヶ月ぐらい先を見据えて行いましょう。

 

★病は気から、痛みも気からです。

 

長引く痛みを取るためには、根気が必要です。

すぐに治らないからと、すぐにあきらめては治るものも治りません。

→頻繁に医者を替えて、医院、病院のはしごをする方はよくならない ということです。

治療には受ける側も、施行する側も、しつこさが必要です。根気、気力が必要です。

 

痛みから気をそらす

 

痛みを気にしないこと

 

周りの人に痛い、痛い といい続けないこと

自分の病気のことを周りの人に言い続けないこと。

他の人に訴えるたびに、その痛みを気にしていることになります。

お医者さんにも こうこう痛い と一度言えば 充分です。

 

感じる痛みの程度が同じでも、

痛みの出る頻度が少なくなったら、改善しています。

日常生活や、仕事上、痛みがでにくくなっている時も改善しています。

→出る痛みの程度が同じでも、痛みが変わりません ではありません。

 

痛みを忘れる他の事に気を持っていきましょう。

ただし、集中し過ぎて、じっと固まって行うことは、前にも述べたように、緊張を高めて痛みにはよくないので、あしからず。

 

小さいこと?を気にしていらいらしないこと

 

細かいことまで気にする方、よく言えば、気配りがよく出来る方、悪く言えば、気になっていらいらして怒り出す方

ストレスを抱えて、痛みにもよくありません。

 

+疲れも、体の回復力を弱めて、痛みの回復も遅れます。

疲労を溜めないようにしましょう。

 

痛みの原因になる出来事 交通事故、怪我、何でも構いません。

あのことがあったから、この痛みになった と思い続けていることも 痛みがよくなりません。

まして、相手のせいでこうなったと思っている限り、痛みはよくなりません。

訴訟などを起している限り、よくなりません。

さっさとけりをつけることが痛みの改善に有効です。

原因のことは忘れるように努力してみてください。

 

一言結論、

痛みが悪くならないように、うまく体を動かす、運動する=楽しく行うこと

が、痛みから気もそらして よいことになります。
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