RECOMMEND
SELECTED ENTRIES
CATEGORIES
ARCHIVES
MOBILE
qrcode
LINKS
PROFILE
OTHERS

11
--
1
2
3
4
5
6
7
8
9
10
11
12
13
14
15
16
17
18
19
20
21
22
23
24
25
26
27
28
29
30
--
>>
<<
--

赤坂整形外科

院長のオリジナルの考えをのせています。今までの考えを残してゆくつもりで筆を執りました。読み物だと思ってください。
<< 新しいブログ始めてみます | main | 筋肉の痛み と 神経の圧迫による痛み の違い >>
”あいさつ”の内容から

2、筋肉の緊張性疼痛とは

 

ホームページの表扉の“ごあいさつ”にのべた 

筋肉の緊張性疼痛とは、

典型例が、関節や、背骨(首、腰など)を動かそうとすると、まるであたかも筋肉がつっぱってしまって、動きに抵抗して痛みが出る状態 です。

うまく表現できる言葉がありませんので、こう表現させていただきました。

私が、多くの患者様に接してきて、こういう状態になっているのではないか と考えていることです。ですから、医学関係の 文書(書籍、インターネットなど)にも載っていないと思います。

また、内臓からくる痛みでないこと、整形外科の痛みでも、癌の骨転移など進行性の病気でないこと。骨などからの痛みではない が前提です。

骨などからの痛みとは、骨粗鬆症など、骨が弱くなる病気や、怪我をした後、あるいは、スポーツで使いすぎていて、レントゲンではわからないくらいの骨が損傷している状態(MRI検査でわかります)が回復しない、膝の半月板などの軟骨や、靭帯が損傷している状態(こちらもMRI検査でわかります)が回復しない などです。

 

長引く痛み は“慢性痛”といって、3か月以上続く痛み です。

 

上述の骨や軟骨が悪くなっているときも、そのうち治ると思って使っていると、3か月以上たっても回復しない という事です。

話を筋肉に戻します。

 

普通の筋肉痛は、

 

筋肉を使っているときにすぐに痛みが出るのは、よくわかっていないようですが、乳酸などがたまって、血流が悪くなって痛みが出るのではないか と考えられています。

しばらく経ってから(年を取ると、3,4日後ぐらいに)痛みが出るのは、使いすぎた筋線維が壊れて、炎症を起こして痛みが出ます。よって、痛み止めは炎症を抑えますので、効果がありますし、時間が経てば、筋線維は修復しますので、筋肉を安静にしていれば、2,3週で回復します。

 

緊張性疼痛の場合は、筋線維が壊れて、炎症が起こる事とは違います。痛み止めの効果が弱いですし、安静にしていれば、回復することもありません。

 

起こる原因は不明なのですが、自分なりに理由を推測してみます。

 

まず、知っておいていただきたい、筋肉に関する医学知識から

 

骨や関節を動かす筋肉は、脳から指令で、神経を伝わり、筋線維に伝わります。これが脳から末梢の筋肉に向かう運動神経です。指令が伝わることで、筋線維が収縮して動きます。

一方、痛みは 末梢の筋肉からの指令が神経を伝わり、脳で感じます。これが痛覚神経です。指令が伝わる方向が逆です。

この痛みを感じる神経、痛覚神経の末端は 実は筋線維にはありません。

筋線維を包む、筋膜などの結合組織と呼ばれる部分と、筋肉の中を走る細い動脈 にあります。

この細い動脈を広げたり縮めたりする神経は、先に述べた運動神経とはまた別で、自分ではコントロールできない自律神経のうちの交感神経です。交感神経の指令で、縮めたり、広げたりするのですが、強く働くのは、縮める方 と言われています。

交感神経とは、危険な目に遭ったときなどの緊急事態に対応するときに働きます。

血管を収縮し、血圧を上げ、心拍数を増やし、内臓の働きは逆に抑えます。

自分ではコントロールできない部分ですね。

筋肉では、素早く動かなくてはならないような緊急事態なら、細い動脈は広がって、血流量を増し、筋肉を動かしやすくするはずです。ところが、筋肉を動かす必要のない、緊急事態?なら、細い動脈は縮まって血流量は減ってしまいます。

 

では、どのような状態で交感神経が そうなるのでしょうか?

 

精神的に緊張していて、時間に追われて、せっぱつまって、いらいらしながら、細心の注意を払いながら、じっと同じ作業を続けると、起こるのではないか と考えます。力を入れて踏ん張る状況でも、同じことを繰り返して動かすときでも、起こります。

例えば

パソコンで間違えない様に早く入力する

スマホゲームなどで緊張している状態を続ける

気の抜けない 工事作業をする

気の抜けない 運転をする

など、

いろいろ あると思います。

 

これらの状態は、交感神経の働きを高めているのに、筋肉は大きく使いませんから、筋肉内の細い動脈を縮めると考えます。細い動脈が縮むことで、痛覚神経の末端が刺激され、痛みとして脳で感じることは十分考えられます。

動脈が縮むと、血流が悪くなり、血液が滞ったり、血液が充分にいかなくなったり、酸素不足になり、これらの状態が、続くと、筋肉=筋線維の動きが悪くなり、固くなり、さらには筋線維を包む、結合組織、筋膜も固くなって動きが悪くなる と考えると、時間が経つと、筋膜からの痛覚神経も刺激されて痛みが出る

と考えられるのです。

そして、症状は、

筋肉を動かすと痛みが出ますので、動かさないようにじっとする、

動かそうとすると、動かされまいとして筋肉に力を入れてしまう

のような、前述の症状になります。

 

まとめますと、私の推測は、

交感神経が刺激されている状況では、筋肉の細い動脈が縮まって、痛みが出現し、血行障害を起こします。

加えて 交感神経が緊張する状態を続けていますと、

血行障害も続いて、筋肉やその周りの筋膜などの結合組織が固くなって、そこからも痛みが生じる のではないか です。

 

| - | 14:27 | - | - | - | - |