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赤坂整形外科

院長のオリジナルの考えをのせています。今までの考えを残してゆくつもりで筆を執りました。読み物だと思ってください。
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痛みの治療に携わってわかってきたこと
6、 痛みは気から 診断編
 前にも述べましたが、その方が痛みに敏感になっているかどうか、残念ながら、現代の医学では測定できません。数年前まで、痛みの感覚を測定する装置があったのですが、製作する会社がつぶれてしまい、手に入れることが出来ませんでした。自律神経の機能を表すサーモグラフィーなどもありますが、保険点数がなく、割に合わないと考えます。(使ったことがないので、どれほど時間がかかるか、煩雑かもわかりません。)
 次の項目は、経験上、時間も手間もあまりなく、簡単にわかる方法です。患者さん自身がわかるわけではなく、診察する側にとって、このようなものだと考えてください。
 診察の所見
 痛みを訴えるのに、悪い所見が出ない。悪い所がはっきりしない。
 明らかに一箇所だけが悪いのに、腕、あるいは脚全体に痛みをうったえる。例えば、手関節の腱鞘炎の症状なのに、肘肩、首まで痛く、肘や、首肩には診察で悪い所見が出ない。など。
 ただし、これらの場合すべてが痛みに敏感になっているわけではありません。
 レントゲンやMRIなどの画像検査で異常が無く、あまり悪い所見がないのに、非常に痛がって、動かすことが出来ない時(=なぜこれほど痛みを訴えるか説明がつかない時)は、痛みを抑える神経の機能がほとんど働いていない状態を考えます。(症状編2の△両態)

 関節運動学的アプローチ手技(ホームページ参照)は有用だ。
 首から上肢にかけての痛みに関しては、敏感になっているかわかりやすいが、腰から下肢にかけては診断が難しい。
 整形外科の教科書に乗っている診察方だけでは異常が出ないとき、この治療手技を使うと、痛みの原因となっている関節で、痛みが再現されることがあります。その痛がり方で、痛みに敏感になっているかどうか推測できますし、痛くてまったく行えないときは、痛みに最も敏感になっている(=痛みを抑える神経の機能がほとんど働いていない)と考えています。(症状編2の△両態)首から上肢にかけては、この治療手技で、かなり推測が可能なのですが、腰から下肢にかけては、急に飛び出た椎間板ヘルニアの激痛と区別が難しく、診断が難しくなります。(首で急に出たヘルニアによる激痛は、腰に比べると、頻度が非常に少ないです。)また、整形外科の診察法では、所見が出ない帯状疱疹の時の痛みも、腰周囲の頻度が多いため、区別が難しくなります。(皮膚に湿疹が出る前に、痛みを訴える場合)

 腰から下肢に対しては、脈波検査(ホームページ参照)が有用と考える。(10〜15分ぐらいで終わります。) 
脈波検査とは、両手首、両足首、4箇所に血圧計を巻いて、血圧の差を診たり、脈波の波形で、血管の硬さや、動脈の通り具合を測定します。心臓よりも距離が遠い下肢の血圧のほうが、通常は高くなり、血管が硬くなるとさらにその差は大きくなって、30〜40ぐらいの違いが出る方もいます。血管が硬いのにこの差が、ほとんどなかったり、血管の硬さは正常でも、下肢のほうが、逆に血圧が少し低かったりする方は、自律神経の影響で、下肢に行く血行が悪くなっていると推測され、痛みに敏感になりやすいと考えられます。(極端に下肢の血圧が低い方は、下肢へ行く動脈が詰まっている可能性があります。)また、簡単な心電図で、心臓に対する自律神経の機能を見ることができます。これで自律神経の機能が悪いという意味は、文献で、副交感神経の機能が低下して、交感神経が優位になっていることと確認しました(理論編=私の推論編で、交感神経の機能が副交感神経よりも優位になっている症状、状態を述べました)ので、やはり、痛みに敏感になりやすいと考えられます。
 
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