2007.08.22 Wednesday
私の薦める治療
むくみの話を続けます。
むくみの改善する治療は実は難しい という印象です。むくみの治療に関して、私が効果があると考えている、他の治療も述べてみます。もちろん、原因が明らかなときは、それぞれの病気の治療が必要です。
51、むくみを改善する治療
温冷浴は、怪我の後のむくみに薦めていて、一般に、自然にむくむ場合には、ほとんど薦めていませんので、どれほど効果があるか実は私はわかっておりませんが、次に述べることは、怪我の後に限らず、むくみ一般に効果がある方法です。
1、まず、一般的に言われることは、むくんでいる部分を心臓より高くすることです。
心臓より高くすることで、重力の力を借りて、静脈の流れをよくするねらいです。
上肢の場合、
起きているときは、頭の上に手を載せる。以前勤めていた病院の上司の先生が、手の骨折などの怪我の後、手術のあと、こう伝えていましたが、ずっと頭の上に手を載せ続けることは困難だと思います。ただ、出来るだけ載せておくことが重要です。
寝ているときは、胸の上に手を載せる。手が胸より下にならないように、肘の下に大きな枕を入れておくのも方法のひとつです。
下肢の場合、
出来るだけ、足を下にたらしておかないこと。座っているときも、他の椅子の上に乗せておくなど。
寝ているときは、膝から下に大きな枕などを入れて、心臓より高くします。
2、加えて、筋肉を動かして、血液、リンパ液の流れを良くする事
手の指、足の指の運動をよくおこなうこと。たとえば、ギブスをしていても、出て動く部分はどんどん動かすことです。ギブス固定は、動かしていけないところを固定しています。出ているところは動かしてよいのです。固定していると、すべて、動かさない方がいますが、これは間違いです。動かなくなってしまうと、関節が硬くなり、治療期間が、予想期間より、平気で3〜4倍長くかかります。
注)1 ギブスなどの皮膚の外で固定する固定力には、限界があり、動かして、骨折部がずれてしまうものは、最初から皮膚の中での固定(=手術)が必要と考えられます。
注)2 動かすことと、負荷をかけて使うということは違います。重いものを持ったり、体重を乗せて、負荷をかけると、余計に骨折部がずれたり、変形してしまうことがあります。負荷をかけずに、ゆっくり、大きく動かすことが重要です。
以後は、オリジナルの考えや治療です。
3、大腰筋ストレッチ
大腰筋ストレッチの方法
赤い筋肉が大腰筋
筋肉を動かして、血液、リンパ液の流れを良くする事 に基づきます。
大腰筋、大腿四頭筋などを、引っ張ったり、緩めたり、ポンピングして、血液、リンパ液の流れを改善します。炎症の強くない下腿むくみには有効です。特に、重だるい程度のむくみ感の方には、効果的面です。(この動かす治療は、エコノミー症候群、血栓性静脈炎、蜂窩炎(ほうかしきえん)痛風による強い炎症などのときは駄目です。)
4、残念ながら西洋薬は効果が悪い
尿量を多くして、むくみの改善を狙った利尿剤は効果が弱い印象です。西洋薬には、むくんでいるところの水を減らしてその部分を改善するという能力がありません。怪我の後むくんだときに出す消炎酵素剤(ダーゼン、エンピナースなど)はむくみを改善する作用がある、効くという印象が全くありません。
静脈の流れが悪くなっているときは、アスピリンの少量投与が有効です。(保険適応は、動脈の詰まっている病気ですが、静脈が詰まっているときのほうが、効果が明らかにわかると思います。)
5、漢方薬のほうが効果的です。
体のバランスを整える作用があり、むくんでいるところの水を減らそうとする作用があります。リンパ液の流れが悪い、腎臓の機能が悪いときは、水を調節する サイレイトウ ゴレイサン チョレイトウ などが有効です。
静脈の戻りが悪く、血栓が詰まっている可能性のときなどは、血液をさらさらにする作用が証明されている ケイシブクリョウガン などがよいです。
怪我の後、むくみがひどいときは、水を調節する漢方薬と、血を調節する漢方薬の両方併用も有効ですし、さらに、西洋薬のアスピリン少量を加えると、より有効です。
6、リハビリの器械
下肢をくるんで圧迫する治療器械は、使ったことがないので、どれほど効果があるかわかりません。
生態レベルの電流を流すことのできるトリオ治療(ホームページ参照)が、一番効果がある印象です。このレベルの電流は、もともと人体で発生するぐらいの強さですから、流していても、何も感じません。人には、組織を修復する、元にもどそうとする能力がありますが、それを促す作用があります。したがって、むくんでいる状態を、元にもどそうとする作用もあると考えています。
超音波治療器(ホームページ参照)も静脈の位置に照射すると(下腿のむくみなら膝の裏側と、ふくらはぎ)、静脈の流れがよくなり、むくみを改善する作用があると考えています。
むくみの改善する治療は実は難しい という印象です。むくみの治療に関して、私が効果があると考えている、他の治療も述べてみます。もちろん、原因が明らかなときは、それぞれの病気の治療が必要です。
51、むくみを改善する治療
温冷浴は、怪我の後のむくみに薦めていて、一般に、自然にむくむ場合には、ほとんど薦めていませんので、どれほど効果があるか実は私はわかっておりませんが、次に述べることは、怪我の後に限らず、むくみ一般に効果がある方法です。
1、まず、一般的に言われることは、むくんでいる部分を心臓より高くすることです。
心臓より高くすることで、重力の力を借りて、静脈の流れをよくするねらいです。
上肢の場合、
起きているときは、頭の上に手を載せる。以前勤めていた病院の上司の先生が、手の骨折などの怪我の後、手術のあと、こう伝えていましたが、ずっと頭の上に手を載せ続けることは困難だと思います。ただ、出来るだけ載せておくことが重要です。
寝ているときは、胸の上に手を載せる。手が胸より下にならないように、肘の下に大きな枕を入れておくのも方法のひとつです。
下肢の場合、
出来るだけ、足を下にたらしておかないこと。座っているときも、他の椅子の上に乗せておくなど。
寝ているときは、膝から下に大きな枕などを入れて、心臓より高くします。
2、加えて、筋肉を動かして、血液、リンパ液の流れを良くする事
手の指、足の指の運動をよくおこなうこと。たとえば、ギブスをしていても、出て動く部分はどんどん動かすことです。ギブス固定は、動かしていけないところを固定しています。出ているところは動かしてよいのです。固定していると、すべて、動かさない方がいますが、これは間違いです。動かなくなってしまうと、関節が硬くなり、治療期間が、予想期間より、平気で3〜4倍長くかかります。
注)1 ギブスなどの皮膚の外で固定する固定力には、限界があり、動かして、骨折部がずれてしまうものは、最初から皮膚の中での固定(=手術)が必要と考えられます。
注)2 動かすことと、負荷をかけて使うということは違います。重いものを持ったり、体重を乗せて、負荷をかけると、余計に骨折部がずれたり、変形してしまうことがあります。負荷をかけずに、ゆっくり、大きく動かすことが重要です。
以後は、オリジナルの考えや治療です。
3、大腰筋ストレッチ
大腰筋ストレッチの方法
赤い筋肉が大腰筋
筋肉を動かして、血液、リンパ液の流れを良くする事 に基づきます。
大腰筋、大腿四頭筋などを、引っ張ったり、緩めたり、ポンピングして、血液、リンパ液の流れを改善します。炎症の強くない下腿むくみには有効です。特に、重だるい程度のむくみ感の方には、効果的面です。(この動かす治療は、エコノミー症候群、血栓性静脈炎、蜂窩炎(ほうかしきえん)痛風による強い炎症などのときは駄目です。)
4、残念ながら西洋薬は効果が悪い
尿量を多くして、むくみの改善を狙った利尿剤は効果が弱い印象です。西洋薬には、むくんでいるところの水を減らしてその部分を改善するという能力がありません。怪我の後むくんだときに出す消炎酵素剤(ダーゼン、エンピナースなど)はむくみを改善する作用がある、効くという印象が全くありません。
静脈の流れが悪くなっているときは、アスピリンの少量投与が有効です。(保険適応は、動脈の詰まっている病気ですが、静脈が詰まっているときのほうが、効果が明らかにわかると思います。)
5、漢方薬のほうが効果的です。
体のバランスを整える作用があり、むくんでいるところの水を減らそうとする作用があります。リンパ液の流れが悪い、腎臓の機能が悪いときは、水を調節する サイレイトウ ゴレイサン チョレイトウ などが有効です。
静脈の戻りが悪く、血栓が詰まっている可能性のときなどは、血液をさらさらにする作用が証明されている ケイシブクリョウガン などがよいです。
怪我の後、むくみがひどいときは、水を調節する漢方薬と、血を調節する漢方薬の両方併用も有効ですし、さらに、西洋薬のアスピリン少量を加えると、より有効です。
6、リハビリの器械
下肢をくるんで圧迫する治療器械は、使ったことがないので、どれほど効果があるかわかりません。
生態レベルの電流を流すことのできるトリオ治療(ホームページ参照)が、一番効果がある印象です。このレベルの電流は、もともと人体で発生するぐらいの強さですから、流していても、何も感じません。人には、組織を修復する、元にもどそうとする能力がありますが、それを促す作用があります。したがって、むくんでいる状態を、元にもどそうとする作用もあると考えています。
超音波治療器(ホームページ参照)も静脈の位置に照射すると(下腿のむくみなら膝の裏側と、ふくらはぎ)、静脈の流れがよくなり、むくみを改善する作用があると考えています。