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赤坂整形外科

院長のオリジナルの考えをのせています。今までの考えを残してゆくつもりで筆を執りました。読み物だと思ってください。
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足部の痛みでわかってきたこと
89、足甲部の痛み

 今回もまた、外来患者さんでよくみられるものと、経験に基づく意見を述べます。

図1

外側の痛み

足関節捻挫と同時に起きる、踵骨と立方骨の間の靭帯損傷、剥離骨折(図1赤丸1)
 元論、この部分の損傷のみの方も多いです。
 外くるぶしの靭帯の損傷(=足関節捻挫)がなければ、この関節はあまり動かないので、剥離骨折があっても、ギブスなどのしっかりした固定が必要ない場合もあります。そのような場合は、簡易テーピングと弾性包帯固定をしています。治りも、動きが少ない分、足関節捻挫よりも通常早いです。

図2
第5中足骨底部の骨折(図1赤丸2)
 昔は、下駄を履いてひねったときに起こす骨折といわれ、下駄骨折といわれています。
 部位によって、非常に骨がつきにくく、骨折が離れているときは、手術をしたほうが早く骨がつきます。(図2黒と赤のライン)離れていなくても、ギブス固定をしても、次第に骨折部分が離れてゆくこともあります。(=骨折していても、必ずしもギブス固定は必要ないことになります。簡易テーピングと、弾性包帯固定で充分な場合も多いです。)ただし、骨折がなかなかつかなくとも、症状はなくなる方も多く、骨折線がまだ見えるのに、症状がないため来院されなくなる方もいます。

第4中足骨の底部の捻挫(図1赤丸3)
 第5中足骨の骨折がない場合、この部分を傷めることが多いです。ほとんどの方が、軽いのですが、 重症な場合もあります。重症な方は、第5中足骨を骨折しますので、少ないのです。甲側に少し脱臼することもあります。この部分は、レントゲンや、透視装置でも、横方向からですと、中足骨が重なって、脱臼しているのか、ゆるみがあるのかわからないため、(図2)6週間ぐらい痛くて足がつけないときは、重傷のほうと考えます。エコー(超音波診断)ですと、よいほうの足と比べて、関節の段差や、動かしたときの緩み具合でわかると考えていますが、重症例が少ないため、今後の経験になると思います。(=ゆるくて、甲側に脱臼するようでしたら、手術で正確にもどした位置で止める固定をした方がよいはずです。)

 以上の部分は、お子さんでもよく怪我しますが、関節が大人より柔軟な分、骨折になることは少なく、重症例もほとんど経験がありません。また、怪我をしていなくても、激しい運動をしているお子さんは、10歳前ごろから10代にかけて、自然に痛みが出る方もいます。踵の周りの関節や、他の足根骨(といいます)の周りの関節があまり強くないため と考えています。


図3

内側の痛み

外脛骨(がいけいこつ)と偏平足(図1赤丸4)
 足関節のすぐ前下方の内側が出ている方は、足の舟状骨(しゅうじょうこつ)のすぐ内側に、外脛骨と呼ばれる骨があることがほとんどです。(図3)男性よりも、女性に多い印象で、珍しくありません。この部分は、捻挫しても、しなくても激しい運動をしている方は、10歳前から10代にかけて痛みが出ます。下腿からの筋肉の腱や、内くるぶしからの靭帯が付いているため、怪我や運動で、引っ張られ、骨のつなぎ目が弱いために、痛みが出だすと考えています。この筋肉の腱が、足底まで回っていて、土踏まずのアーチを上げる作用をしているため、この部分が出ていると、腱の力がうまく伝わらずに、偏平足になりやすくなります。
しかし、痛みが出るのは、若い方がほとんどで、30代の女性で痛みがあって診たのが、高齢の方と記憶しています。
通常は、安静と、超音波治療やトリオ治療、+簡易テーピングで、土踏まずを挙げたり、横方向の固定したり、弾性包帯固定を追加する(+足の筋肉トレーニング 後述予定)ことでよくなり、手術をして、骨を除去する、骨を癒合させる という処置までは通常いたりません。

楔状骨(けつじょうこつ)の関節の痛み(図1赤丸5)
 10代では、激しい運動をすると痛みが出たり、ひねったときに傷めることがあります。大きな怪我で、離れたり、ゆるみが出たりする場合は、手術的に固定します。(図3A)
 壮年〜老年の方は、第1、第2中足骨が体重を載せると広がる方(外反母趾になる原因です。 後述予定)(図3赤矢印)は、甲の中央部まで負担がかかっていると考えられ、この部分を痛がる方もいます。
 この骨と、第1中足骨の間(図3B)は、バレエをしている方は、トウで立つときに、足底方向に強く曲げてバランスをとりますので、痛みや、変形を起こします。壮年〜老年でも、自然に変形が来て痛みが出てくる方がいます。
 同じく、超音波治療やトリオ治療、+簡易テーピングで土踏まずを挙げる方向と、縦方向や、斜め方向に引き上げる固定や、弾性包帯固定を追加する(+足の筋肉トレーニング)で、よくなります。

疲労骨折は最も細い、第3,4中足骨の中央部に多い。(図1赤丸6)

 激しい運動をしている10代の方がほとんどです。
 レントゲンで骨折線が見えずに、気づいたら、仮骨(かこつ=骨折のあとに新しく出来る骨)ができている方もいますので、この部分の痛みが起こったらレントゲンで異常がなくても要注意です。 どちらか、一方の方、時間を経て、両方に起こしてくる方や、初診時に、レントゲンですでに仮骨ができてきている方もいます。
 明らかな外傷で起きるのではありませんので、ギブスは必要なく、安静、簡易テーピングをおこない、トリオ治療や超音波治療を行って、骨癒合を早めています。
| 足痛 | 11:15 | - | - | - | - |