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赤坂整形外科

院長のオリジナルの考えをのせています。今までの考えを残してゆくつもりで筆を執りました。読み物だと思ってください。
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足部の痛みでわかってきたこと
93、足趾の外傷、骨折は治り難いことがある

今回は、足の指(足趾)の怪我の診察経験上からの話です。

1、体の外側に当たる4、5趾の怪我をしてくる方が多いようだ。
 体の中心に近い、内側に位置する、1趾(母趾)は、常に体重が強くかかり、意識も強くいくので、怪我をし難いのですが、外側に当たる4、5趾は、足を送るときに、無意識にたんすの角に当てたり、引っ掛けたりして、怪我をしやい場所です。その場所が極端に多いわけではありませんが、ぶつけやすい方もいますので、注意が必要です。

2、血流が悪くなるため、治りが悪くなる
 足の甲の骨(中足骨)までは、血流がよいので、骨折しても、早く骨がつくことが多いのですが、足趾の部分になると、急に血流が悪くなる方が多く、特に、最も先端の末節骨は、つきが悪くなります。これは、手の指にもいえます。教科書では、治りがよいように書かれていますが、実際は、指先になると、骨折がつく(骨癒合)のに時間がかかるのです。

3、骨折がなくても、腫れが長く残る。
 2に関連して、治りが悪いので、骨折がなくても、2ヶ月ぐらい経っても、なかなか腫れが取れないこともあります。しかし、腫れが残っても、症状が先に取れるますので、あまり不自由がない場合が多いです。

4、足趾は、細かい動きをしませんので、手の指と違い、骨折をして形が変形しても、変形が残ってもあまり差しさわりがないのが通常です。つまり、手の指と違い、手術をして治すことが、ほとんどなくなります。

5、骨折がわからないことがある。あとから骨折線が見えてくる。
 通常、正面と側面、正面と斜め方向など、2つの方向で、レントゲン撮影(=2回撮影します。)をして、骨折があるかないか判断します。このレントゲンの撮影方向のみでは骨折線がわからないこともあります。別の角度で撮影すると、骨折が見えることがある
のです。しかし、どの方向で撮影してもレントゲンでは異常がなく、痛みが長引くので、3週間ぐらい経ってから、再び撮影したら、同じ方向の撮影でも、骨折線が見えることもあります。特に次の6の場合などがそれにあたります。

6、 4,5趾の、俗に言う第1関節は癒合している方がいる、場合により、3趾も癒合している方がいる。


 図の赤いラインの関節が、その部分に当たります。通常、母趾以外の趾の骨は、関節が二つあり、骨は3個あるのですが、関節がひとつで、骨が2個しかない ということです。5趾だけがその形になっている方、4と5趾がその形になっている方、3,4,5趾の3本がその形になっている方もいます。
 そのような方の怪我では、その赤いラインの部分の骨折が多く見られます。本来関節である赤いラインの部分を骨折するとどうなるかと言いますと、時間を追ってレントゲンを撮ると、骨折線が、2〜3週間で、離れてゆく場合があるのです。5で述べたように、最初わからなかった骨折が、離れてゆくので、はっきりわかるようになる。最初は、ひびぐらいの軽い骨折(ひび という病名はありません。ひび=骨折の軽いもので骨折と言う病名がつきます。)が、そのままついてわからなくなるどころか、離れていって、はっきりした骨折となる。と言う具合です。離れてゆく=本来あるべき関節になろうとする と考えています。その後は、3ヶ月ぐらい経ってから、徐々についてくる場合と、そのまま関節のようになって(=偽関節といいます。)1年以上骨がついてこない場合があります。2で述べたように、つきにくいためもありますが、骨折線が離れてゆくのですから、なかなかつかないことも理解いただけると思います。当院では、骨が早くつくように、トリオ治療を行っていますが、それでも、このような結果です。皮膚の外からのギブスや、シーネなどの固定を行っても、強固な固定は出来ませんので、テーピングだけで固定を行った時と比べ、結果にあまり差はないと考えています。
 骨折がつかないとどうなるかと申しますと、実はこれがあまり不自由ではないのです。腫れが残っていても、時々痛い、体重が極端に載ると痛い、ひねると痛いなどぐらいで、非常に困っている方は、経験がありません。手の指の先端の末節骨も、骨折が、3ヶ月以上もなかなかつかずに骨折線が見えているにもかかわらず、症状がなくなり、来院されなくなる方がほとんどです。ただ、1年後過ぎぐらいに反対側の指を怪我していらしたときに、一緒にレントゲン撮影をして、確かめたところ、ついていることも多いです。
 つまり、骨折線が見える=骨が全くついていない ではありません。レントゲンでは骨がついていないのですが、実際は、その部分は、骨ではない組織(=繊維化した組織で、治る途中の過程)でついていて、あまり動かないため、痛みも出ないと考えています。治る途中の過程の方は、時間がかかっても待てば、治る=骨がついてくる と考えています。
| 足痛 | 10:07 | - | - | - | - |