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赤坂整形外科

院長のオリジナルの考えをのせています。今までの考えを残してゆくつもりで筆を執りました。読み物だと思ってください。
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下肢の痛みでわかってきたこと
102、ふくらはぎの痛み3

怪我でない場合

 ふくらはぎそのものが原因となる痛みより、原因は他の部位にあるにもかかわらず、ふくらはぎで痛みを感じる場合が一番多いと考えていますので、まずその話をします。

神経が圧迫されて痛みがふくらはぎに出る

 これが、頻度的には一番多いと感じております。
 悪いのは、ほとんど腰の部分です。腰椎の中で脚にいく神経が圧迫されると、痛いのは腰ではなく、ふくらはぎの場合があります。そして痛みを感じる神経は、坐骨神経です。病名は、腰椎椎間板ヘルニア、腰部脊柱管狭窄症などです。詳しい話は、腰痛の項でお話していますので、今回は、症状のみの話とさせていただきます。
まず、脊柱管狭窄症特有の症状をお話します。

 歩いて痛くなって、立ち止まってまた痛みが治まってまた歩ける。カートを押したり、杖を着いて、前かがみになると痛みがでにくく、長く歩ける。自転車移動は痛みが出ないので問題ない。

 このような症状は間欠性跛行(はこう)といって、圧迫されている神経の部分が、動くことによって、血行が悪くなり、痛みが出るためです。これは、腰部脊柱管狭窄症で、腰椎の中の神経の通り道(脊柱管)が狭くなっているときの症状の特徴です。脊柱管狭窄の原因として、椎間板ヘルニアが在って狭くなっているときは、腰椎椎間板ヘルニアでも、同じ症状が出ることがあります。自転車をこぐ姿勢を含めて、前かがみになると、腰の中の神経の圧迫が軽くなるため、痛みが出にくくなります。

時々痛みが出る。発作的に痛いときがあるが、普段は痛くない。

 同じふくらはぎの痛みでも、この場合は、椎間板ヘルニアや、脊柱管狭窄症のときの痛みの可能性は少なくなります。腰脚症候群(ブログの腰痛11〜に述べました。)のときの痛みの出方です。痛みがない時に診察を受けると、異常ありません。心配いりませんと言われることもあります。あるいは、坐骨神経痛です。と言われることもあります。つまり、骨盤の中に原因がある坐骨神経の障害です。椎間板ヘルニアや、脊柱管狭窄症と違って、圧迫は強くない上、常に圧迫されていなければ、特定の姿勢を取ったときや、使いすぎた時に筋肉と一緒に痛くなるようなことが考えられますので、ひどく痛いときがある。痛くない時もある。という症状になります。さらに、骨盤の中の筋肉がつった時に痛みが出る と考えれば、その時の痛みは激痛でも、じきによくなって治ると言う症状も理解できるかと思います。坐骨神経は、下肢の後面を走って足背まで行くので、ふくらはぎ以外にも、大腿の後面や、足背に痛みが出る時があります。椎間板ヘルニアや、脊柱管狭窄症は、悪い原因部位からの神経は坐骨神経となりますので、痛む場所が変わっても、その走行の範囲内です。ところが、骨盤の中には、他の神経も通っていますので、大腿部の前面など、坐骨神経で痛む場所以外に痛みが出る時も、腰脚症候群を考えた方がよいです。

椅子でも、床にでも、座っていると痛くなる。座って立つ時に痛みを感じる。その歩き出しの時のみ痛みを感じる。

 これらの症状は、座ることにより、椎間板の圧力が上がって痛みが強くなる、骨盤の中の筋肉で神経が圧迫されて痛みが強くなる、ためで、椎間板ヘルニア、腰脚症候群の時の症状で、脊柱管狭窄症のときは座ることで逆に痛みが楽になります。

脚をまっすぐにして仰向けで寝ていると痛くなる。

 この姿勢は、腰椎の反身が強くなり、神経への椎間板ヘルニアの圧迫が強くなることが在りますが、寝ていると、椎間板自体の圧力は下がりますので、痛みが出る方は、ヘルニアが大きい、神経の圧迫が強い方です。脊柱管自体も狭くなりますが、脊柱管狭窄症の症状は、あくまでも歩いて痛くなる、神経の血行障害によるものです。
また、骨盤の中の筋肉で神経血管が圧迫されやすい体勢でもありますので、腰脚症候群もこの姿勢で痛みが強く感じる方が多いのが特徴です。

立ち続けていると痛くなる。

 この姿勢も、腰椎の反身が強くなる方が多く、椎間板による神経の圧迫が強くなるため、痛みも強くなる方がいます。骨盤の中の筋力が弱い方も、反身になりやすいため、(=でっちりで、下腹部がでっぱる姿勢)骨盤の中が原因でも、痛みは強くなります。

ふくらはぎ自体で神経が圧迫される場合

腓骨頭の部分での腓骨神経障害

 これは、ギブス固定などでの圧迫によることが多く、膝周囲の骨折などの外傷に伴って起こることがあります。ふくらはぎとは特定できないような痛みが起こったあと、足背の感覚障害、足の母趾の背屈障害など、いわゆる神経麻痺症状が出ます。
 治療は、すぐにギブスなどの圧迫を除去することです。これが遅れると、手術が必要になることもあります。
 自然に麻痺が起こることもあります。この場合の痛みや痺れが出る場所は、足背です。
足背の感覚が鈍くなったり、足の母趾の背屈ができないなどの症状は同じです。
 治療は、通常、神経を回復する作用のあるビタミンB12の内服や、スーパーライザー(レーザー)治療および局部の安静などで充分回復してきます。
| 下肢痛 | 15:06 | - | - | - | - |