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赤坂整形外科

院長のオリジナルの考えをのせています。今までの考えを残してゆくつもりで筆を執りました。読み物だと思ってください。
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下肢の痛みでわかってきたこと
125、膝の痛み12

今回は、まだ話していないことを補足します。

骨粗鬆症と膝

膝が悪くなる=軟骨の障害

 膝自体の痛みの原因(腰、股関節、骨盤が主な原因の膝の痛みもあります。)は、多くの場合が、膝の軟骨あるいは、靭帯などの骨以外の軟部組織が悪くなって痛みが出てきます。骨が悪くて痛みが出る場合は、膝の痛み8で少し触れた、軟骨の直下の骨が死んでゆく骨壊死や、軟骨が磨り減ってほとんどなくなり、骨と骨がこすれて、骨が壊れてゆくほどの高度に進行した変形性関節症や、軟骨が解けて、さらに骨も解けて壊れてゆくほどに進行した慢性関節リウマチ、まれには、骨腫瘍のこともあります。いずれも、頻度は少なくなります。

 変形性関節症は、軟骨が磨り減る、それを補うように骨がとがってきたり、硬くなってくる変形を起こす、軟骨がほとんどなくなるほど進むと、骨と骨がこすれあって、骨も壊れてくる、 という具合に進行します。
 慢性関節リウマチは、炎症が強く、軟骨は解けるように減る(=磨り減る速度が早い)、次に、骨も解けて、骨が壊れてくる(修復しようとする骨の変形もありますが、壊れる方が強い) という具合に進行します。

膝のレントゲンで骨が弱いのもわかる=骨粗鬆症がかなり進んでいる

 レントゲンで膝の周囲の骨が弱くなっていることがわかる方もいますが、この場合は、骨粗鬆症がかなり進行している可能性が高くなります。骨だけが弱くて、軟骨が磨り減って、骨がとがってきたりする変形はあまり起こしていないこともあります。

骨粗鬆症の治療は膝の痛みにはあまり効かない

 骨が弱くなってきて膝の痛みが出ている方は少ない ので、骨粗鬆症の治療で、腰や、腰から下肢への痛みは取れても、膝の痛みだけが残る印象です。膝の痛みの主な原因は、軟骨の障害だからです。

膝に水が溜まる2

 前回の膝の痛み8での話は、膝の関節の中に水が溜まった時の話でした。
今回は、膝の関節の外、皮膚の下に水が溜まった時の話です。

膝蓋骨の表面に水が溜まる

 同じように、関節の外に水が溜まるところは、膝以外にも、肘頭(ひじがしら)や、足の外側の前などにたびたび診られます。経過や治療は共通です。

 関節周囲の皮下には、潤滑に動くように滑液胞(かつえきほう)という袋状の組織があり、そこに水が溜まります。原因がわからないこともありますが、膝頭をこすっていると炎症を起こして、水が溜まることが典型です。痛みもなく、悪いものでもないので、しばらく放置しても構わないのですが、毛穴から細菌が入って感染すると、赤くはれて、強い痛みを伴います。このようにならないためにも、治療を薦めます。
 水のたまりが多くない時は、厚手の弾性包帯で圧迫し続けると、次第に改善することがあります。トリオ治療器で微弱な電流を流して修復を促すと、さらに改善が早まります。水が多く溜まっている時は、水を抜いてから同じく弾性包帯で圧迫し続けます。風呂に入る時や、巻きなおすとき以外は、寝ている時も、圧迫し続けることを薦めます。包帯をしないで関節を動かしているだけで再び水が溜まってくるからです。軽いと、一回抜くだけすみますし、通常、4,5日に1回のペースで、3〜4回抜いて圧迫し続けると水がたまらなくなります。水がたまらなくなっても、包帯を取って関節を動かすとまた水が溜まることがありますので、水がたまらなくなってから、さらに2〜3週間は包帯で圧迫し続けることを薦めています。


膝の後ろに水が溜まる

 膝の後ろがはれてきます。この腫れを気にする方は多いです。エコー検査(超音波検査)で確認が必要です。中には、腫れていても脂肪が厚いだけの方がいるからです。通常、症状はほとんどありません。毛穴から細菌が入って感染することもほとんどありません。関節液がそのまま溜まるタイプと、ゼリーが溜まる(ガングリオンと呼ばれるものと同じです。)タイプがあります。
 こちらは、関節の後ろに別の袋が出来ます。関節の中とつながっていることが多く、水を抜いて、弾性包帯で圧迫し続けても、関節から液が補充されますので、また水が溜まってきます。そのため、症状がない場合は、治療をしないで、経過を診るだけにしています。膝の後ろには、神経や、血管が走っていますので、痺れが出たり、圧迫感が強い場合のみ治療をします。経験上、症状を改善するにはトリオ治療と、やはり持続的な弾性包帯による圧迫固定が有効です。
 腫れを取り去るには、手術を行いますが、整形外科医が、腰痛麻酔(下半身麻酔)で、下肢に行く血を止めた上で、神経血管をよけながら、膝の関節の後方までみて、関節と通じている穴まで塞ぐ必要があります。2,3日の入院も必要です。手術しても再発することがあり、(特にガングリオンなど)ましてや、外科の先生が、局部麻酔で日帰り手術を行った時は、まず再発しますので、外科で治療することは、お薦めしません。
| 下肢痛 | 17:24 | - | - | - | - |