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赤坂整形外科

院長のオリジナルの考えをのせています。今までの考えを残してゆくつもりで筆を執りました。読み物だと思ってください。
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下肢の痛みでわかってきたこと
128、股関節の痛み3

子供の股関節の痛み

股脱美人(美少女)  

 股脱(こだつ)とは、先天性股関節脱臼のことですが、ここではこの病気自体の話はしません。単純に、生まれつき、股関節が脱臼しているお子さん と考えてください。この病気、子供を専門に見る整形外科では、まだ多く診られるようですが、一般整形では、見る機会は少なくなりました。患者さんは、女性ホルモンがかかわっているとされ、女の子がほとんどです。
 今から20年以上前、私もそのような子供を専門に見る整形外科に勤務していた時の話です。当時から、股脱のひどいのは少なくなってきている と聞いていたのですが、ここには、重症例の方が何人もいました。重症とは、股関節脱臼が、何をしてもうまく戻らない状態の方です。軽症の方は、1歳ぐらいまで、リーメンビューゲルという、ひも製の装具をつけると治るのですが、悪い方は、それでも脱臼したままですので、入院して、脚を引っ張り続けたり、脱臼を整復した位置の四股のポーズでギブス固定したり、それでも戻らない時は、手術して整復させます。それでも戻らないと、幼児期に、骨盤を切って、股関節の屋根の部分を作る手術をします。それでも、股関節の適合(かみあわせ)状態が悪いと、若いうちから変形性股関節症になってしまいます。ここで言う重症例とは、このように、次々に治療をしているにもかかわらず、すでに変形性股関節症状態になっている10歳ぐらいのお子さんを指します。それまでは、重症というと、治療がうまく行かなかったため、成人になってから手術を受ける方でしたから、それよりもはるかに重症といえます。このような方を、手術をするため、あるいは、手術時にいれた固定用の金具を抜くため、入院してきた数人を診る機会がありました。驚くことに、診る(=見る)たびに、どの子も皆、可愛い、あるいは美人なのです。今考えると、なかには、若い頃のスピードの上原タカコ=多賀子?さんよりも美人の子供もいました。この病院は、入院して、治療しながら学業も受けることが出来るようになっていて、脳性麻痺(出産時の脳の障害で、手足が突っ張ってうまく動かなくなったり、目の動きや顔の表情にも障害が出て、美人美男子はほとんどいません。)などの長期入院の子供が多いのです。股関節以外は、全くの健常人ですから、他の男の子達から、モテモテでした。レントゲンで股関節だけがとてもひどい状態ですので、この病気がなかったら充分芸能人になれるのに とかわいそうに思ったものです。やはり、女性ホルモンが非常に強く働いているのでしょうか?

原因不明の子供の股関節炎

 風邪の後や、風邪の最中に痛みが来ることも多いのですが、前触れがなくても突然起こります。外来では、時々来られますので、決してまれではありません。血液検査や、レントゲン検査で異常が出ません。年齢も5歳未満から、10代前半ぐらいまでと幅広く、男女差もない印象です。5歳未満ですと膝が痛いといってくる場合もあります。痛みの程度も、朝痛かったが、今は大丈夫という軽い方から、歩く時脚を引きずる方、全く脚をつくことができない方まで、さまざまです。溶連菌感染症による関節炎が要注意と思いますが、血液検査でこの病気だったことは、ほとんど記憶にありません。膝など、違う関節の炎症の時がこの感染症だった記憶です。
 治療はまず、安静です。軽い方は、運動のみ禁止、脚が着けない方は、寝て安静にしてもらったり、松葉杖で悪い側の脚を浮かして歩いてもらいます。軽いと動けますので、とにかく安静が大事です。治りが悪い時は、入院して、脚を引っ張り続けて(牽引といいます)、安静を保ちます。ベットからほとんど動けなくなりますが、治りはよくなります。
初期は、ほとんど検査異常が出ませんので、治りが悪い時に、レントゲンの再検査、血液検査などを行って、他の病気がないか確認しています。

原因不明の大人の股関節痛

 股関節に痛みがあるにもかかわらず、レントゲンでは異常が出ません。股関節を曲げる方向(屈曲)以外で痛みや、動きの制限が見られます。屈曲方向の動きの制限や、痛みが出る時は、変形性股関節症の始まりの可能性があります。

 なぜ、股関節に痛みが出るのか。再び、独自の考えである腰脚症候群(腰痛11〜17 2007.4月)のお話です。腰脚症候群(ヨウコキャクショウコウグン)と呼んだ方がよいと考えます。首の周囲(首から腕に行く神経が出てくる鎖骨や、肩辺り)での障害は、頸肩腕症候群(ケイケンワンショウコウグン 以前は頚腕症候群とお話しましたが、同じことです。)というからで、それに対してこう呼ばせてもらいます。

大腰筋の筋力が低下すると

 大腰筋は、前回の骨盤の模式図で腰椎から、骨盤の仙腸関節の前を通り、股関節に付く筋肉です。この筋肉は、股関節を曲げて、腿を腹に近づける動作の時に働きます。この筋力が低下(他の骨盤を支持する筋肉も含めて)すると、片脚で立って、もう片方の脚を充分腹の方にひきつけて挙げ続けることが出来なくなります。
 腰の前弯(そり身)が強くなって、でっちりになります。おなかの下の部分が出てきて、脂肪がたまってきます。中年女性の脚が細く、下腹部がたるんでいる体型がその例と考えます。

 大腰筋自体に痛みが出てきて、その筋肉が付く股関節部に痛みが出ます。股関節を動かすと引っ張られて痛みが出ます。
 仰向けに寝ていて膝をへそに近づけるように力を入れてもらいます。私の手で逆方向に押して、力比べをすると、痛みが出たり、手の力でも脚が動きます。(通常は手の力では、動かないぐらいの脚力があります。)
大腰筋が硬くつっぱってきて、股関節の動きに制限が出ます。まっすぐ曲げる方向(腿を腹に近づける方向)では、この筋肉は緩みますので、痛みと制限がありません。股関節自体が痛みの原因の時は、まっすぐ曲げても痛みがでます。

腰椎のそり身が強くなると

 立ち続けると下部腰椎の後ろの部分で痛みが出てきます。=姿勢性腰痛
このような方には、大腰筋の筋力をつける腿挙げの訓練,筺△修蠖箸魄飮するブリッジをしようとする格好△諒飮(30秒ぐらい)が役立ちます。膝をへそにひきつける腰痛体操は、そり身を減らす方向の運動で、筋トレにはなりませんが、弱くなっている大腰筋の代わりに?(=とともに)腰を支えている背部の筋肉のストレッチ効果があります。

そのまま腰痛が続くと前かがみになっても、腰のそり身が取れなくなります。
腰の椎間板が悪くなっても、(=長い期間で、腰痛が時々出ていた方が多いです。)、腰が動かなくなります。

 腰は、特に、第4,5腰椎、仙骨間の椎間板が一番動くのですが、ここが、前かがみになっても(前屈)そり身になっても(後屈)全く動かなくなります。
 腰椎が動かなくなると、動くところは、股関節と仙腸関節となり、前後屈を繰り返しているうちに、ここに負担がかかります。つまり、仙腸関節や股関節に痛みが出てくると考えられます。=腰の悪い状態が続いている方は、骨盤で痛みが出てくる ようになるのです。
 骨盤や股関節を支える筋肉にすべて負担がかかり、股関節の外側が痛くなったり、骨盤の左右の腹筋が付いている部分が痛くなったりします。
 大腰筋の周囲には、坐骨神経など下肢に行く神経も走っています。下肢の痛みが出ていても、MRI検査で、腰椎の中に異常がないときは、この部分での障害を考えます。腰椎椎間板ヘルニアや腰部脊柱管狭窄症など、腰椎での病名が付かないので、いわゆる坐骨神経痛という症状が病名となります。また、坐骨神経(大腿の後面から下腿にかけての痛みが出ます。)以外の神経も走っていますので、腿の内側や、前面にも痛みが走ります。こちにゆく別の神経痛の病名が付くこともあります。

治療は

 先に述べた大腰筋の筋肉トレーニング、ストレッチ
 変形性股関節症と同じ、超音波治療(ホームページ参照)、仙腸関節の関節運動学的アプローチ(腰痛13参照)、大腰筋ストレッチ(腰痛14参照)、レントゲン透視を見ながら行う、仙腸関節のブロック注射(ホームページ参照)、
 それに加えてプロテック治療(腰痛34,35参照 2007.6,7月)です。この治療、腰椎骨盤の牽引治療+股関節の運動、大腰筋をほぐす運動治療になり、レントゲン上、股関節が悪くなく、動かすと痛みや、動きの制限が出る方に、お薦めしております。ただし、スカートをはいている状態ではやりにくいため、ズボンをはいてきてもらうようにしています。

| 下肢痛 | 09:12 | - | - | - | - |