RECOMMEND
SELECTED ENTRIES
CATEGORIES
ARCHIVES
MOBILE
qrcode
LINKS
PROFILE
OTHERS

06
--
1
2
3
4
5
6
7
8
9
10
11
12
13
14
15
16
17
18
19
20
21
22
23
24
25
26
27
28
29
30
--
>>
<<
--

赤坂整形外科

院長のオリジナルの考えをのせています。今までの考えを残してゆくつもりで筆を執りました。読み物だと思ってください。
<< 上半身の痛みでわかってきたこと | main | 上半身の痛みでわかってきたこと >>
上半身の痛みでわかってきたこと
141、首周囲の痛み9

肩こりの話

 この話をするのを忘れていましたので、今回はこれから始めます。
経験されている方が最も多い状態?病気?です。
 肩こりとは、首の両サイドの僧帽筋と呼ばれる筋肉が、緊張して凝りや痛みを訴える状態です。実際の肩とは、医学用語では肩関節のことで、肩こりの部分は肩とは呼びません。しかし、肩が痛い を、肩こりの部分が痛い という意味で訴えて来られる方も多数診られます。通常、肩とは、肩関節の部分を表すことを覚えて置いて下さい。

原因

 上半身の病気すべて、肩こりの原因となりうると考えます。首や、腕の病気とは限りません。
 ときどき、目の病気、耳の病気、あごの関節障害が肩こりの原因になるといわれたりしますが、それに限りません。頭の中の病気、鼻の病気、肺の中の病気、心臓の病気すべて、それらから来る異常状態が、僧帽筋へ行く神経に伝わると、コリとして表れておかしくありません。体のどの部分まで肩こりとして表れるかと申しますと、背中の痛み129で最初に述べた、横隔膜が緊張する状態までは、この筋肉へ行く神経を緊張させて肩こりを起こすと考えます。つまり、上腹部の緊張(西洋医学的には異常無し)や、上部消化管の異常(胃潰瘍、肝臓胆嚢(たんのう)疾患などを含めて)までは、肩こりが起こりえます。

筋力が弱いと、症状をつらく感じる

 私は、肩のこりがひどい と触った他の人からよく言われますが、通常の生活では苦痛として感じてはいません。肩こりと自覚していません。車の運転を長い間続けた時は感じますが、すぐに治まります。普段から首周囲の痛みが出にくくする筋トレ?をしているため と考えています。凝っていても、筋力がある程度あれば、つらく感じない、肩こりと自覚していないことになります。肩こりは、自覚がなければ、つらくありませんので、病気でもありませんし、治療の対象にはならないのです。
 筋肉は僧帽筋だけではなく、肩甲骨を吊り上げておく内在筋(体の深部にある骨にへばりついている筋肉)の筋力が大事ということが、基本と考えます。

長い間緊張状態が続くことをするとつらい症状になる。

 パソコンを長時間する。車の運転を長時間する。などは、腕と頭が緊張して肩こりの原因になります。他人に気を使う話を長時間する。でも構いません。頭が緊張して、上半身が緊張します。肩こりの原因になります。
→緊張しやすい、気を使いやすい性格の方はより肩こりになりやすいことになります。

整形外科の診察では異常無しの、第一肋椎関節が原因

 何回も述べてきたこの関節は、第1胸椎横突起と第1肋骨をつなぐ関節です。
 関節運動学的アプローチ手技で調べると、この場所が原因となっている方が非常に多く診られます。整形外科では認められていない考えですので、この場所が原因という考えはありません。この傍を腕へ行く神経が通りますので、腕の方へしびれが出ることもあります。(この関節の障害でしびれが腕に出るという考えも整形外科ではありません。)緊張状態が続くと、この関節に負担がかかることになるようです。肩こりは、頚椎椎間板ヘルニアなどの首の疾患そのものよりも、前々回お話した頚肩腕症候群(けいけんわんしょうこうぐん)の症状のひとつとして出ていることが多いのも特徴です。したがって、前々回述べた原因や状況も、すべて肩こりの要因になります。

そこで治療は

関節運動学的アプローチ手技に基づいた、オリジナル治療手技を利用する。

 何度も述べてきましたが、この手技を行うことで、痛みが再現され、痛みの原因部位になっていると診断できると同時に、この関節からの痛みをとる治療にもなります。関節運動学的アプローチ手技を覚えた参考書(=教科書?)には、横向き、仰向け(あおむけ)どちらの体勢で寝ていても出来ると書いてあります。が、横向きで行う方が、疼痛が強い割に治療効果が弱い印象です。=診断はより明確になりますが、治療には向いていません。仰向けに寝て行う方が、治療効果が出ます。仰向けで、肩甲骨が固定されている方が、治療にはよいということです。+本年6月の終わり(ついこの間です)にわかったことなのですが、大腰筋(だいようきん)ストレッチの恰好で行う( 腰痛14、大腰筋ストレッチ参照、オリジナル手技になります)ことで、腰から、首の横(俗に言う肩こりの部分の肩)までの脊柱を支える筋肉のすべての強力なストレッチになり、さらに治療効果が上がるようです。腰が悪い方は、腰まで響きます。今は、治療はこの恰好で行うようにしています。

器械による肩こりのリハビリテーションは

 前回述べた、スーパーライザー治療、超音波治療、トリオによる低周波電流刺激治療、SSPによる低周波治療(それぞれの治療はホームページに出ています)、どれをとっても、はっきりした治療効果の差は出ないようです。それぞれに方に合った治療を選ぶようにしております。

筋力を強化する治療

 繰り返しますが、骨にへばりついた、からだの深部にある肩甲骨を支える内在筋(ないざいきん)をトレーニングすることが重要です。
トレーニングルームで行う通常のトレーニングは、主に、僧帽筋、三角筋などの体の表面の筋肉を鍛えることになります。見た目は、筋肉が盛り上がってきてムキムキになる(死語?)のですが、内在筋はこれらの筋肉の奥(深部)にある筋肉です。
 僧帽筋や、三角筋を鍛えることも大事ですが、その深部にある筋力がより重要と考えます。これらの筋力を強化しても、ムキムキにはなりません。
以下の方法は、私が行っているオリジナル手技です。肩甲骨周囲の内在筋を鍛えることで、肩こり、首の痛み、五十肩、胸郭出口症候群や、頚肩腕症候群など、すべての症状を出にくくする効果があります。これらの筋肉の筋力は、痛みが出にくくするため+運動を行う上での基本筋力と考えてください。実際に運動するための筋力トレーニングではありませんので、いろいろ運動する方は、加えて筋肉を使うトレーニングが必要です。

肩を外側に回す運動

 前々回にチラッと述べた運動です。
 肩の後ろ=肩甲骨の部分に主に力をいれてまわします。肩甲骨の後ろにへばりついている筋肉のトレーニングです。この筋肉は、肩甲骨から上腕骨(二の腕)の肩関節に付いています。
 図のように、前腕部を回すことが、肩を外側に回していることになります。反対側の手で、手首をつかんでおくと、回す側の抵抗力となる上、つかんでいる方の腕が引っ張られます。引っ張られている腕は、肘と肩、肩甲骨部分の筋力のストレッチになり、両側同時の治療になります。ただし、この方法は、なかなかうまく出来ない方が多いため、今はほとんど外来で指導していません。
 こつは、回す側の肘が体から離れないこと、体の前に行ったり、後ろに行ったりしないこと、俗にいう二の腕(上腕)を軸にして固定して回すことです。そして、手首をつかんでいる方の腕が引っ張られる感覚になるまで、しっかり回すことです。洗面する時、鏡を見て練習してください。

 一般的には、ゴムバンドを両手首に巻いて、あるいは、伸びるゴムバンドを両手で持って、手首を左右に広げる運動が知られていますが、同時に左右に広げようとすると、肩甲骨の後ろの筋肉以外の筋肉にも、かなり力が入るのが必定です。一方の手は、動かさずに固定しておく方法がよいです。
 硬いベットに寝て、肩甲骨と、肘を固定しながら(体から離さず、かつ、ベットから浮かないように)行うとより正確に行えます。診察ではこの方法を使います。ゴムバンドは使いませんが、私と力比べをしてもらうことにより、筋力の確認と、痛みが出る出ないの診断確認と、同時に簡単なトレーニングになります。
 トーレーニングルームに、横に引っ張る器械があれば、鏡を見ながら練習できます。(所沢の体育館のトレーニングルームにはありました。)

左右の肩甲骨を背中の中心にひきつける運動

 肩甲骨を上に挙げるため、一番体の深いところにある肩甲骨の間の筋肉のトレーニングです。肩甲骨の柔軟運動(=動きをよくする運動)にもなります。肩甲骨の動きが悪くなることが、四十肩、五十肩、頚肩腕症候群の原因となると考えていますので、この運動も重要です。肩甲骨を、背中の真ん中に近づけるためには、両肩を同時に後方、内方に引く方向に動かします。

 肘を曲げて行うと、五十肩の予防、治療体操になります。ちょうど後ろに手をまわす形になり、この方向に動かなくなる(後ろに手が回らなくなる)のが、五十肩の特徴のひとつです。
 肘を伸ばして行うと、肩と肘のストレッチになります。片方の手で、もう一方の手首をつかんで行うと、つかまれているほうの腕がより伸びますので、ストレッチ効果が増します。つかむ手を換えて、交互に行うとよいです。
 顔を前に残して、この運動を行うと、あごが突き出た形になり、首の筋肉が後ろに引かれる形になります。これは、首の表面の筋肉のストレッチになって、2重あごの改善運動です。私、実はかなり2重あごが強かったので、2重あごがよくならないかと思ってこの運動を始めました。これが、肩関節の痛みにも、胸郭出口症候群(≒頚肩腕症候群のひとつ)の症状改善にも非常に効果があると気づいたのは、後日です。肩甲骨を動かすことが、五十肩、頚肩腕症候群の予防になります。肩甲骨がよく動くこと、柔軟であることも重要なのです。

 これらの運動すべて、回数は、1日2度、洗面の時、鏡を見ながら行うことをお薦めします。一度に、5回から10回ずつで充分です。すぐに終わりますから、癖をつければ、習慣となり、生涯やり続けられると考えています。ただし、やりすぎると筋肉痛が出ます。痛みが強い時はこれらの運動は出来ません。くれぐれも、やり方と、やり始める時期は重要ですので、注意してください。
| 上半身の痛み | 20:21 | - | - | - | - |