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赤坂整形外科

院長のオリジナルの考えをのせています。今までの考えを残してゆくつもりで筆を執りました。読み物だと思ってください。
下肢の痛みでわかってきたこと
 今回からは、足よりも上の下肢の部分、下腿、膝、大腿、股関節までのお話を順にいたします。同じ整形外科の分野でも、専門外ですので、一まとめにさせていただきました。ただし、この部分の障害を訴えてこられる方は非常に多く、色々なことを学ばせていただいております。

100、ふくらはぎの痛み1

怪我をした場合は、アキレス腱を切るより、腓腹筋の損傷(いわゆるふくらはぎの肉離れ)のほうが多い。

 どちらもはっきりした受傷機転(受傷の仕方)となると、運動をしていて、ふくらはぎにボールが当たったような、殴られたような感じを受けます。
 外来でこられる方は、アキレス腱を切って来られる方よりも、腓腹筋(ふくらはぎの筋肉)の損傷が圧倒的に多く診られます。アキレス腱を切るような方は、手術になるかもしれないと思われて、病院に行く方が多い可能性もありますが、そう簡単にアキレス腱は切れるものではないことは、確かです。

腓腹筋の損傷は、内側を傷める方がほとんど。

 ふくらはぎの筋肉は、大きく内側と外側に分かれます。来られる方、ほとんどが、内側の筋肉を傷めて来られます。受傷の仕方は、アキレス腱と違い、スポーツをした後、気づいたら痛かった場合、つったまま、そのまま痛みが引かないなど、軽いものも多く見られます。

腓腹筋の損傷の診断は、エコーが有用。

 当院では、エコー検査(ホームページ参照)を必ず行って、損傷の程度を確認していますが、エコーの見れる範囲は狭いため、損傷部位が正確にわからない時は、確認できない場合もあります。
 エコーによる所見で、筋肉の損傷程度や、筋肉そのものが損傷しているのか、筋肉の膜が損傷しているのかもわかります。静脈が怒張(拡張)していることもわかります。

腓腹筋の損傷の後の、むくみに注意!!
 
 エコーで静脈が拡張している時は、要注意です。この筋肉の損傷のあとに、静脈に血栓が詰まって、静脈が怒張し、むくんで来ることがあります。特に中年以降の男性に多く診られます。血栓が飛んで、脳や、心臓の血管が詰まると大変なことになりますので、当院では、静脈の怒張が見られた時点で、血栓を溶かす薬を飲んでもらっています。

腓腹筋の損傷の後の、むくみの治療は

 薬は、血液の流れがさらさらになることが証明されている、ケイシブクリョウガン(ツムラだと25番)をまず使用しています。加えて、血栓を溶かす作用のある、バファリンの少量を投与します。バファリンというと痛み止めですが、一錠330mgが痛み止めで、80〜100mgでは、痛み止めではなく、血栓を溶かす作用になります。1日1〜2錠飲めば充分です。本来は、動脈が詰まった時に血栓を溶かす目的で投与しますが、静脈の血栓にも有効です。
 弾力のある包帯を、足先から巻き上げて、むくみを防止します。
 全く動かさないよりは、筋肉が少し動いた方が、静脈の流れはよくなるのですが、運動の負荷がかかりすぎないほうがよいので、松葉杖で足を浮かして歩いてもらう場合もあります。
 これらの治療でもむくみがひどく、病院に紹介入院になった方は1,2例のみです。

腓腹筋の損傷の治療は、症状で決める。

 エコーでの所見がひどくなくても、異常に痛みが強い場合は、足も着けませんし、足首を動かすと、特に背屈する(足痛 97の図参照)と、筋肉が引っ張られて痛みが増すので、シーネ固定をして松葉杖で足を浮かせて歩いてもらいます。つまり、症状によって、

 軽い場合は、シップを貼るのみ
 痛みが少し強い場合は、下腿のみの弾性包帯固定
 足首を動かすと痛みが強い場合、血栓が詰まってむくみが出る可能性がある場合、足先から下腿まで巻き上げて弾性包帯固定。
 痛みが強くて足が着けない場合、松葉杖を使用して足を浮かして歩いてもらう。
 さらに激痛がくる場合は、足先から下腿まで、シーネ固定で安静に保つ。
つまり、症状がひどいとギブスシーネで固定する(足痛 87、踵の外傷の図参照)ことも有り得るということです。ただし、この場合は、エコーでも損傷がひどいのが通常です。

と言う具合です。

 器械によるリハビリは、経験上、超音波、レーザー(スーパーライザー)治療よりもトリオ治療(ホームページ参照)が最も効果があります。

腓腹筋の損傷の治る期間も、症状で決まる。

 これは、エコーの損傷具合とかなり一致してきます。エコーでの損傷具合があまりひどくないのに、痛みだけが強く、松葉杖を使用するような方でも、すぐに楽になって、松葉杖がいらなくなります。通常1〜2週間で治ります。逆に、エコーで損傷がはっきりしている方は、最初あまり辛くなくても、治るのに3〜4週かかります。エコーで静脈が怒張している方は、4〜6週間かかり、このような方を、血栓予防の治療を行わないでおくと、むくみが強くなってさらになかなか治らなくなります。ひどい方は、6週間以上かかる場合もあるということです。
| 下肢痛 | 20:07 | - | - | - | - |